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戸当り
「戸当り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戸当りの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
の最中であるが、それにつけ込んだ或る市会議員がバラックへ押しかけて行って、 「一
戸当りいくら宛《ずつ》出せば立ち退かないようにしてやる」 と談判したところが、....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
れらの交通路に面して、各戸に割りあてる地積は、間口四十間の奥行百間、この反別は一
戸当り一町三反三|畝《せ》余となし――」
「狭い――!」
役人は叱咤《しった》....
「爆弾太平記」より 著者:夢野久作
のが認可されて本拠を釜山の魚市場に近い岩角の上に置いた。費用は五十万の漁民から一
戸当り毎年二十銭ずつ、各道の官庁から切ってもらって、半官半民的に漁民の指導保護、....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
な社会現象として、物がないのに金はあるという状態になって来た。曾て日本の農村は一
戸当り数百円の借金を持っているということが統計に言われて、農民の負債はいつも大き....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
しまった。では富の程度でも幾分か増進したかと問えば、それどころかこの村でも目下一
戸当り千円の借金に喘《あえ》いで居る。 二十五 百姓弥之助は東京....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
。一区劃といっても、二十戸ばかりのもので、そして小さな家が多かったから、費用は一
戸当り六千円から一万五千円程度でよかった。ただ住宅所有者や借家居住者が入り交って....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
ことであった。しかし調べてみるとあちらでは牛乳はほとんど軒並みの需要で、しかも一
戸当りだいたい一リットル(五合五勺)という好条件であって、各自近傍の得意を守り、....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
の百貨店の如く八方へ配達網をもってしましても、その配達費は意外にかさみ、三越で一
戸当り三十二銭、松屋で四十銭と承りました。私の店ではおよそ五十銭となります。 ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
三一九、二一五であり、そしてこの計算は多きに過ぎると考えるべき理由はない。現在一
戸当りの人数の比率は五・五分の三と想像されているが、これをわずか五人と見ても、六....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
と訊くと、七十戸ほどはあるという。まだ大家族的な遺風のある土民であるから、一
戸当り少なくも十名以上の家族はあるとみていい。すると約七、八百名の土民が住んでい....
「鬼」より 著者:吉川英治
津軽平野を囲む一帯の村落百十余ヵ村へ対して、人税を課した。 人税というのは、一
戸当り幾人という労力を、月割に徴発することで、勿論、無報酬の労働なのである。 「....