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「戸数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

戸数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小作人への告別」より 著者:有島武郎
第一、第二の農場を合して、約四百五十町歩の地積に、諸君は小作人として七十戸に近い戸数をもっています。今日になってみると、開墾しうべきところはたいてい開墾されて、....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
で、帝都に関しては「三月十日は不幸にして風が余りに強かったため、同日だけでも焼失戸数や火災による死傷者数は相当にのぼった」こと「大部分焼失した区域は、浅草、本所....
転機」より 著者:伊藤野枝
立ち退かせるには、せめてあの人達の要求は容れなくちゃあんまり可愛想ね。たくさんの戸数でもないんだから、何とかできないことはないのでしょうね。」 「もちろんできな....
妖僧記」より 著者:泉鏡花
ここに摩利支天を安置し、これに冊く山伏の住える寺院を中心とせる、一落の山廓あり。戸数は三十有余にて、住民|殆ど四五十なるが、いずれも俗塵を厭いて遯世したるが集り....
村芝居」より 著者:井上紅梅
。そこは平橋村と言って、ある海岸から余り遠くもないごくごく偏僻な河添いの小村で、戸数がやっと三十くらいで、みな田を植えたり、魚を取ったりそういう暮しをしている間....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
う町がある。ここは代官並に手代在番の処である。それからまた北に三里、入折戸という戸数僅かに七軒の離れ村がある。ここに番所が設けられて、それから先へは普通の人の出....
」より 著者:犬田卯
、中地とは反対に、たった一期間の前の任期中、数千円の大穴をあけたばかりか、特別税戸数割など殆んど倍もかけるようにしてしまったし、それから、農会や信用組合まで喰い....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
二十里ほどの奥であると云えば、其の地勢などは委しく説明する必要もあるまい。そこに戸数八十戸ばかりの小さい駅がある。山間の平地に開かれた町で、学校もあれば寺院もあ....
贋物」より 著者:葛西善蔵
かりも行ったところが、そのG村であった。国道沿いながら大きな山の蔭になっていて、戸数の百もあろうかというまったくの寒村であった。 かなり長い急な山裾の切通し坂....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
の時分からちっとも殖えて居らぬかのように、ポェ・チーコル・チュスン即ちチベットの戸数は十三万戸であるという事が俚諺のようにいわれて居ますが、これは多分その時分に....
西航日録」より 著者:井上円了
ook)村に遊ぶ約なりしも、風邪のためにこれを果たさざるは遺憾なり。同村は相応に戸数を有する一部落にして、全村クエーカー宗の信徒なり。村民の品行勤倹、実に一国の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。ゆえに一家族ここに住すれば、一年に諸生活費を除き、三百円を余すこと難からず。総戸数二百五十戸、人口千五百人、イタリア人過半を占め、日本人これに次ぐ。日本移民四....
おばあさんと黒ねこ」より 著者:小川未明
、おばあさんが金持ちだということを知っていました。そこで、村は小さくて、いたって戸数は少なかったけれど、おばあさんの家を除いては、いずれも貧乏でありました。 ....
遠州地方の足洗」より 著者:喜田貞吉
るもの絶てなき状態なり。 同郡□□□村□□と称する部落は、浜名湖岸に接し、現在戸数六十戸余、旧幕末の頃に於て人民の営める皮細工・草履細工を全廃し、足洗ひと称し....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
の需要が一向増さぬとあっては、たちまち失業者を生ぜねばならぬ。従来一人にて多くの戸数を分担し、いわゆる「持ち」と称してこれに出入りしておったものも、遂にはこれを....