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戸部
「戸部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戸部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ているというわけで、もちろん下手人《げしゅにん》は判りません。そこで、その探索を
戸部の奉行所へ頼んで来たのですが、相手が異人だけに手を着けるのがむずかしい。異人....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
って、初めて横浜の土を踏んだのは、その日の夕七ツ半(午後五時)頃であった。すぐに
戸部の奉行所へ行って、御用の探索で来たことを一応とどけて置いて、半七はそれから何....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
川氏について仕舞った。そして愛知郡の笠寺と中村に城を築き、自分は中村に、今川の将
戸部豊政を笠寺に、自分の子の九郎二郎を鳴海に居らせた。信長棄てて置かれないので天....
「運命」より 著者:幸田露伴
祖の崩ぜるは閏五月なり、諸王の入京を遏められて悦ばずして帰れるの後、六月に至って
戸部侍郎卓敬というもの、密疏を上る。卓敬|字は惟恭、書を読んで十行|倶に下ると云....
「紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
田山鉄彌二十九日夕、とあるが、消印は明治三十八年八月三十一日、私の住宅は、横浜西
戸部町六三五、手紙は半紙に墨筆で書いてある。 右の文中にもある通り私の小著『日....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の見えるところへ行って立った。目に入るかぎり、ちょうど港は発展の最中だ。野毛町、
戸部町なぞの埋め立てもでき、開港当時百一戸ばかりの横浜にどれほどの移住者が増した....
「続黄梁」より 著者:田中貢太郎
天子は心にゆとりのある方であったから、宮中に留め置いて発表しなかった。継いで吏部
戸部礼部兵部刑部工部の給事中、各道の監察御吏、及び九卿が、それぞれ曾の罪悪を上奏....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
の窓から、ことによく見られた。室に接している文庫のほかに、彼がごく大事にしてる納
戸部屋《なんどべや》が一つあった。それはりっぱな小|室《へや》で、そこに張ってあ....
「魔像」より 著者:林不忘
、さッと血の気の引いた顔にくぼんだ眼を据《す》え、口唇《くちびる》を蒼くしている
戸部近江之介《とべおうみのすけ》である。西丸《にしまる》御書院番頭《ごしょいんば....
「濁酒を恋う」より 著者:佐藤垢石
んがいて、毎日|炉傍で濁酒を、榾火で温めては飲んでいたのをいまも記憶している。納
戸部屋の隅に伊丹樽を隠しておいて、そのなかへ醪を造り、その上へ茣蓙の蓋をして置く....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
て書いたものだ) 人物 花田 ┐ 沢本 (諢名、生蕃) │
戸部 (諢名、ドモ又) ├若き画家 瀬古 (諢名、若様) │ 青島 ....
「旅役者の妻より」より 著者:矢田津世子
米辺りまで出よう、と語り合っている内に、岡村のあに様よりたよりがあり、大隅にいる
戸部の伯父を訪ねてみてはどうか、と知らせてまいりました。 あね様にはまだお話し....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
には沢山の位牌が並べてあって仏壇に当ててある。戸棚に続いて右手奥に、板の間から納
戸部屋、奥の間などに通ずる口が見える。全体ガランと広いばかりで、家財道具はまるで....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
には沢山の位牌が並べてあって仏壇に当ててある。戸棚に続いて右手奥に、板の間から納
戸部屋、奥の間などに通ずる口が見える。全体ガランと広いばかりで、家財道具はまるで....
「三国志」より 著者:吉川英治
か」 「義陽新野のものです」 「姓名は」 「※芝字は伯苗」 「いまの官職は」 「
戸部尚書で、蜀中の戸籍をいま調査しておりますが」 「戸籍の事務などは君の適任であ....