戸隠山[語句情報] »
戸隠山
「戸隠山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戸隠山の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
わゆる初雪は、一昨々年の調査によると、
鳥海山(二千百五十七米突) 十月 二日
戸隠山(二千四百二十五米突) 十月 九日
妙高山(二千四百五十四米突)十月 九日....
「彼岸過迄」より 著者:夏目漱石
ごろごろ昼寝をしているなどはまだ尋常の方なので、それが一層色づいて来ると、信州|
戸隠山《とがくしやま》の奥の院というのは普通の人の登れっこない難所だのに、それを....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
者だ」 「信州から来ました」と、老女は案外におとなしく答えた。 信州といえば、
戸隠山《とがくしやま》の鬼女を想像させるが、彼女はそのやつれた顔に一種の気品を具....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
十八分、第七日、浅間御来迎を拝し小諸へ下山、午前八時四十四分発にて長野へいたり、
戸隠山麓一泊、第八日、戸隠の頂上を極め、辰野午後二時四十五分発にて神戸へ翌午前六....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
の本統大系のように人に思われている。飯綱は元来山の名で、信州の北部、長野の北方、
戸隠山につづいている相当の高山である。この山には古代の微生物の残骸が土のようにな....
「蕎麦の味と食い方問題」より 著者:村井政善
処がなくなってしまい、自然本当の蕎麦粉は非常に少ないものになっています。 粉は
戸隠山の産、これも「蕎麦の木」がようやく六寸位のものからとります。和田峠付近のも....
「神話と地球物理学」より 著者:寺田寅彦
手力男命が、引き明けた岩戸を取って投げたのが、虚空はるかにけし飛んでそれが現在の
戸隠山になったという話も、やはり火山爆発という現象を夢にも知らない人の国には到底....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ら江戸へ来て、吉原で遊び、その足で駿府に帰る奴がある、という者がある。 信州の
戸隠山から、一本歯の足駄で、平気で江戸まで休まずにやって来る者がある、という。 ....
「晩夏」より 著者:堀辰雄
… そんな急な思いつきで、妻と二人で、旅に出て来たのだった。最初は、志賀高原、
戸隠山、野尻湖なんぞとまわれるだけまわって、軽井沢ももう倦《あ》きたので、来年の....
「月夜のあとさき」より 著者:津村信夫
「戸隠では、蕈と岩魚に手打蕎麦」私がこのように手帖に書きつけたのは、善光寺の町で知人からきかされたのによる。 岩魚は
戸隠山中でもそう容易には口に這入らない。岩魚釣を専門にしている、さる農家の老人を....
「落合町山川記」より 著者:林芙美子
ょっと油断しているとすぐ散らかって困った。――私は欧洲から帰って来ると、すぐまた
戸隠山へ出掛けた。山で一ヶ月を暮らして帰って来ると、尾崎さんは躯《からだ》を悪く....
「鬼無菊」より 著者:北村四海
信州の
戸隠山麓なる鬼無村という僻村は、避暑地として中々佳い土地である、自分は数年|前の....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
であろう。そしてその一方に所謂飛騨人の存在が認められ、他方には上路の山姥や、信州
戸隠山の鬼の伝説も起ったのであろう。しかもこれはひとりこの地方のみならず、他の山....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
脅威されたる生活を緩和せんが為にしばしば出でて里人を襲撃する。それが伝説化すれば
戸隠山や鈴鹿山の鬼神となり、鬼が島のお話ともなる。そして平素その襲撃に悩まされた....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
れて、草の葉末とすれすれにふわりと原の上を飛んで行く。この白い雲の塊は飯縄山から
戸隠山の方面へかけて、押し重なってぴったりと山の膚へ吸い付いたまま少しも先へ動か....