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戻橋
「戻橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
戻橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
、娘の結んだ口はなかなかほぐれなかった。それでも彼が渡辺の綱に腕を斬られたという
戻橋《もどりばし》の鬼女の話をした時に、娘の美しい眉は少しひそめられた。 「その....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
ある。 恐らく一番貧乏|籤を引いたのは氏政だろう。首は氏照と一緒に、京都一条の
戻橋で梟されて居るのである。 併し此の戦争で一番儲けたのは家康だ。関八州の新領....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
ませんか。」 「あそうか、清麗|楚々とした、あの娘が、引抜くと鬼女になる。」 「
戻橋だな、扇折の早百合とくるか、凄いぞ、さては曲者だ。」 と、気競って振返ると....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
た。その盗賊は綱紀の緩んだのに乗じて京都の内外に横行した。袴垂、鬼童、茨木、一条
戻橋の鬼なども、その盗賊の一人であろう。 二 地震海嘯の呪いある鎌倉 ....
「雪の宿り」より 著者:神西清
尚の法燈は、今なお永平寺に消えずにいるという。それも俺は見たい。応永のころ一条|
戻橋に立って迅烈な折伏を事とせられたあの日親という御僧――、義教公の怒にふれて、....
「役者の一生」より 著者:折口信夫
である。 所作事は源之助の得意とするところではないので、先代菊五郎が、「茨木」「
戻橋」「土蜘蛛」など沢山の所作事をしているのはうつさなかった。けれども役者である....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
ぬことと触れ廻りしより村様の村はむら気のむら、三十前から綱では行かぬ恐ろしの腕と
戻橋の狂言以来かげの仇名を小百合と呼ばれあれと言えばうなずかぬ者のない名代の色悪変ると言うは世より心不めでたし不めでたし....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
る、梅岡薬剤でがしょう。 私もし、青柳町へ寄らないで、この体を見ると、いよいよ
戻橋だ。紅葉の下で生血を吸う……ね。 そのなりで。思いがけない二人づれなり、ち....