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房中
「房中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
房中の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》』二十二)。また給孤独園《ぎっこどくおん》で新たに出家した比丘が、坐禅中睡って
房中に満つる大きさの竜と現われた、他の比丘これを見て声を立てると、竜眼を覚ましま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
新前外国通商およびその商品について毎度調査した結果、右にほぼ述べた通り、媚薬とか
房中剤とか実際不緊要な物に夥しく金銀を外邦へ失い居ると知り、遅蒔きながら何とかそ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ロンドン、ツアン パッカロンドン、ツアン と、口拍子を歩調に合わせて、 姐在
房中《ツウザイワンチョン》 繍※繍花鞋※《シウリアンシウファヤイヤア》 忽聴門外....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
ってその由を話すと、伯父が感心して三十両を工面して月娥に渡し、月娥夫の家に帰って
房中でその銀を数え、厨内に収め、さて飯を炊《かし》ぎに掛った。隣家の焦黒てふ者壁....
「狼疾記」より 著者:中島敦
いう自覚はなく、ただもう話さずにはいられないで自《おの》ずと話しているらしい。閨
房中のことについて何か今の奥さんに遺憾な点があるのだといって、締りのない口付でそ....
「三国志」より 著者:吉川英治
「いつまでも寝ない奴だな。何をしておるのか?」 と、胡班は、忍びやかに近づいて
房中をうかがった。 すると、紅蝋燭の如く赤い面に漆黒の髯をふさふさとたくわえて....
「三国志」より 著者:吉川英治
ひいては」と、蒋幹は幾度かゆり起してみたが、覚めればこそ、いびきを増すばかりで、
房中もたちまち酒蔵のような匂いに蒸れた。 ただただ胆を奪われて、宵のうちから酔....
「三国志」より 著者:吉川英治
それ程にいうならば。――武士たち、縄を解いて帰してやれ」 孔明はにこと笑って、
房中へ姿をかくした。 孟獲は自陣に帰った。だが数日はぼんやり考えこんでばかりい....