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房内
「房内〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
房内の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
意裏切ること無いかと案じています。では、取急ぎ要用のみ。前略、後略のまま。大森書
房内、高折茂。太宰学兄。」 「僕はこの頃|緑雨《りょくう》の本をよんでいます。こ....
「癩」より 著者:島木健作
れ、膿《うみ》を持ち、悪性の皮膚病のような外観をさえ示しはじめたのである。――監
房内の温度はおそらく百度を越え、それと同時に
房内の一隅《いちぐう》の排泄物《はい....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
それは彼等を失望させるに役立ったばかりだった。私が出所したあとで、私の囚人服や独
房内が、大勢の看守の手で大騒ぎをして取調べられていることだろうと思って、噴き出し....
「光の中に」より 著者:金史良
理解することが出来た。それと共に私の席もだんだん彼に近づいて行った。というのは監
房内では古い者程格子扉の傍へ近附くようになるからである。ついに私は半兵衛と向い合....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
体検案書添附此段及通報候 支倉は六月十九日、即ち忌避却下の送達書の来る前一日監
房内で縊れて死んだのであった。彼が何故忌避の結果の判明するのを待たずして自殺した....
「一九三二年の春」より 著者:宮本百合子
当時駒込署には左翼の同志が少数で、その一般的不平をとりまとめ、例えばメーデーの監
房内闘争にまで高めるというようなことはされなかった。大体、駒込署の弁当が実質以下....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
うな建物である。監房は片側に十個あるだけで、前は廊下を隔てて無双窓になっている。
房内は十二畳ばかりで、前後は荒い格子になって、芝居の牢屋の面影がある。後の方の格....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
、勝負を度外視してただ賭博そのものだけを享楽してるようである。その顔付は、傍の小
房内で阿片吸飲に陶然としてる人々のそれと、ちょっと見たところでは区別がつかない。....
「アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
いう訳でもあるまい。然し何といっても呑気なもので、ルウスはこの日、許可を得て、監
房内へ美容師を呼び入れ、パアマネント・ウエイヴをかけたりしている。ここらは、鳥渡....