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「所員〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所員の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
車がかけてあって、川を登ってくる鮭《さけ》がそれにすくい上げられるのだ。孵化場の所員に指揮されてアイヌたちが今夜も夜通し作業をやっているのに違いない。シムキとい....
階段」より 著者:海野十三
が佐和山女史だった。やがて別の入口をとおって四宮理学士が駈けあがって来た。其他の所員たちも多勢駈けつけたが、ミチ子ばかりはどうしたものか却々影をみせなかった。 ....
国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
から、白い実験衣をきた一人の技師があらわれた。彼氏は、そこの壁にかかっていた研究所員の名札を見まわした。 「所長室はあいているようだから」と、今し方、鬼村博士が....
地球盗難」より 著者:海野十三
たって、例年とはまるで違った数値が観測されるので、それをどう解釈すればいいかと、所員一同手を拱いているという話だ。わが天文台でも、急にウラゴーゴル星の接近に気が....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
渋柿) 昭和九年八月十五日は浅間山火山観測所の創立記念日で、東京の大学地震研究所員数名が峯の茶屋の観測所に集合して附近の見学をした。翌十六日は一行の中の、石本....
超人間X号」より 著者:海野十三
それこそ、例の怪《あや》しい機械人間であった。 がっちゃんがっちゃんの足音に、所員たちはすぐ気がついた。ふりかえってみて、相手の異様な姿に一同は胆《きも》をつ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
、いい加減なことをいうな」 「いえ、事実でございます。――ところが、部屋の中で、所員の愕くこえを耳にいたしました。“あっ、計器の指針がとんでしまった、なぜだろう....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
いないのだ。 「あっ、先生。およし遊ばせ。あの衝立の向うに仕事をしていらっしゃる所員の方に対しても、恥かしいとお思いにならないんですの」といって、帆村に握られた....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
った、山麓附近を目がけて下りてくるようだ。 「出動――」 帆村は号令をかけた。所員と警備隊員とは、軍用自動車にとび乗って、街道を全速力で東へ走らせた。 あと....
埋もれた漱石伝記資料」より 著者:寺田寅彦
東震災のおかげで大学に地震研究所が設立されると同時に自分は学部との縁を切って研究所員に転じ、しばらくの間は工学部のある教室のバラックの仮事務所に出入りしていて、....
雑記帳より(Ⅱ)」より 著者:寺田寅彦
なことにまで現われるという一つの実例をついこの頃見付け出した。ある研究所の廊下に所員の姓名を記した木の札が掛け並べてある。片側は墨で片側は朱で書いてあるのを、出....
貞操問答」より 著者:菊池寛
抱した後、このほど思い切って、好きなヴァイオリンの試験を受けて、新音楽協会の練習所員となった。 初給は四十五円。教師のときよりも、ズーッとわるかった。新子に結....
名士訪問記」より 著者:海野十三
ころもう出願が八つと異議申立が一つ来ています。この景気では、事務所をもっと拡げ、所員も殖やさねばなりません。」 「すると本当に仕事を頼まれているのですね。失礼な....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
った、で、定刻に市役所に行って見ると、もう地方軍令部長を初め、郡立学校視学官市役所員、それにドクトル、ハバトフ、またも一人の見知らぬブロンジンの男、ずらりと並ん....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
えても、「いせ勘」がさかえても、そうして、「高級観音灸効果試験所」の白い手術着の所員がここをせんどのいいたてをしても、大正琴屋のスポオツ刈の店員がわれとわが弾く....