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所場
「所場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所場の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
のために、発見された。――宗賀は大胆な男で、これより先、一同のさがさないような場
所場所を、独りでしらべて歩いていた。それがふと焚火《たきび》の間《ま》の近くの厠....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お鷹はどこでどうして逃がしたのですかえ」と、半七は訊いた。 「それが重々悪い。遊
所場で取り逃がしたのだ」 「宿ですね」 「そうだ。品川の丸屋という女郎屋だ」 ....
「旅愁」より 著者:横光利一
プに注がれて皆東野たちの無事帰朝を祝し合った。その後の一同はそれぞれ思いの残る場
所場所の話で持ち切っている中でも、特にひそひそ声をひそめて訊ねたり、答えたりする....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
くでやる勝負の見物に、屋根も天井もいったものかは、青空を頭に戴いて小屋も土俵も場
所場所に新しくものしてこそ、六根清浄、先祖の宿禰にも背かぬというもの、こうなって....
「婦人と文学」より 著者:宮本百合子
ゆく今日という時代の動きの中で、よもや、己れの純真な生のたたかいのたたかわれた場
所場所を、名所図絵として描き終ろうとするのではないだろう。やがて、描こうとするテ....
「長崎の印象」より 著者:宮本百合子
る躑躅《つつじ》の強烈な赤い反射が何処となくちらついているようだ。私は、必要な場
所場所を探険して、戻った。Yは、明治十七八年頃渡来したまま帰るのを忘れた宣教師の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
かれてなかった。源氏は惟光《これみつ》を呼んで帳台、屏風《びょうぶ》などをその場
所場所に据《す》えさせた。これまで上へあげて掛けてあった几帳《きちょう》の垂《た....
「源氏物語」より 著者:紫式部
弾いた。また入道は敬服してしまった。あまり上手《じょうず》がする音楽でなくても場
所場所で感じ深く思われることの多いものであるから、これははるかに広い月夜の海を前....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
る季節に竹の子の鑵詰をむやみに開けるなぞはいかがなものでしょう。所に適するとは場
所場所に応じた気配り工夫が要るということです。いわゆるいたにつくということです。....