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所帯道具
「所帯道具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所帯道具の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「うつり香」より 著者:近松秋江
来の老婆さんのところに来ての話しにも 「お姑さん、こんど雪岡が来たら、そういって
所帯道具などは安い物だ。後腐りのないように何もかも売ってしまうようにいって下さい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ませんよ」 たしかに六七里は来ているから、お玉の足ではかなり草臥れていました。
所帯道具を背負《しょ》っているために、米友は今更お玉を背負ってやるわけにもゆきま....
「別れたる妻に送る手紙」より 著者:近松秋江
はよく知っている。また其れがいよ/\別れねばならぬことになって、一層丁寧に、私の
所帯道具の始末をしてくれたのも知っている。 それでいて、私は柳町の人達よりも一....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
にかかった。 伝馬船組は、櫓櫂をそろえて、元気よく出発した。 「行ってくるよ。
所帯道具と食糧は、みんな持ってくる。井戸をたのむぞ」 井戸ほり組は、それに答え....
「おせん」より 著者:邦枝完二
あった。 七|軒長屋のまん中は縁起がよくないという、人のいやがるそんまん中へ、
所帯道具といえば、土竈と七|輪と、箸と茶碗に鍋が一つ、膳は師匠の春信から、縁の欠....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
妹と厄介な叔母とが居て、ちょうど別に一軒借りようという処で、家は見つかっている、
所帯道具なんぞ、一式調い次第あとから繰込むとするから、私に先へ行って夜だけ泊って....
「雪の日」より 著者:近松秋江
うしても離すことのできない、たとえばランプとか飯茶碗とかいったような日常|必須の
所帯道具のように馴れっこになってしまったのかもしれぬ。私はそれがいずれとも分らな....