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所役
「所役〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所役の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
、故跡旧物を破壊して土俗を乱して得るところは狸一疋くらいに止まる、いっそ郡村の役
所役場より比較的正直確実なる警察署に合祀処分を一任しては如何《いかん》、と論ぜる....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ッ」 声にあわただしく姿を見せたのは、番頭《ばんがしら》次席あたりとおぼしき関
所役人です。 「容易ならぬくせもの、まんまと当関所を破ってござる。お力借りたい、....
「阿部一族」より 著者:森鴎外
ぶつがんじ》で切腹した。介錯は仲光《なかみつ》半助がした。宮永は二人扶持十石の台
所役人で、先代に殉死を願った最初の男であった。四月二十六日に浄照寺《じょうしょう....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
連れをとらえさえすればよいのじゃ」 往来はシンとして、旅人の姿もないままに、関
所役人たちはワイワイ雑談にふけっている。 雲の裏に、ドンヨリした月があるかして....
「子供・子供・子供のモスクワ」より 著者:宮本百合子
並木通りには菩提樹《リーパ》の葉のかずほど赤坊がいた。いや、モスクワ市内の事務
所役所のひける四時、四時後、九時頃まではよたよた歩きをする年頃からはじまって小学....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
州入りの時、一人の女が血眼《ちまなこ》になって、手形なしに関所を抜けようとして関
所役人に食い留められた時、駒井能登守の情けある計らいで、わざと目的地の方の木戸へ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
多少|狼狽《ろうばい》してこれを迎えました。能登守はその関所へ暫らく休息して、関
所役人から附近のはなしなどを聞いていました。 その時ちょうど駕籠《かご》で乗り....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ので、お関所のお調べを受けんがために来たのではないのです。まさか、この女性が御関
所役人の変装で、自分たちを胡乱《うろん》と見こみ、詰問のために出た者でないと信じ....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
日の川水は、渡し人足の帯まで浸すからであった。汚い畳敷の上へ台を置いて、三人の会
所役人が、横柄に、旅人の出す金と、川札とを引換にした。その横、暗い奥の方、会所前....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
、それから代官、町年寄などの家を廻って歩く。蘭館では饗宴の席を設け、奉行並に奉行
所役人、通詞《つうじ》出島乙名《でじまおつな》、その他友人、蘭館出入りの者を招い....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
木/その他 男一、二 士一、二 吉村軍之進 鳥追 行商人 馬方 検分の刑吏 代官
所役人/手先 上林の弥造 北条の喜平/子分 佐貫の半助/子分 町方の手先 博徒喜....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
石、加々見様でごぜまする。 加多 フーム。……出役《しゅつやく》は八州および支配
所役人か。(唸って高札をにらんでいる) 兵藤 加多氏、何を唸っているのだ。ハハハ....
「べんがら炬燵」より 著者:吉川英治
派もある。 だが、世間は輿論をあげて、浪士の助命を信じた。殊に細川家などは、台
所役人から、太守までが、殺したくないので、胸がいっぱいだった。太守自身、神にまで....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
き上げた事が見えている。 しかるに享保九年六月頃、天部村の小法師失態の事あって
所役召上げられ、七石の扶持もお取上げになった。その後享保十二年に至り、大和丹波市....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
ッ、思いちがいするな。拙者は奉行所の者だ、奉行所の者だっ」 「わかっておる。奉行
所役人が、何とした」 「やっ。承知しながら、邪魔いたすかっ。――あっ、逃がしては....