所斑[語句情報] »
所斑
「所斑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所斑の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
もないのか夜空へ白く、まっすぐな煙《けぶり》をあげて居ります。殊にその煙の末が、
所斑《ところはだら》な天の川と一つでいるのを眺めますと、どうやら数え切れない星屑....
「路上」より 著者:芥川竜之介
云うもんだ。」
野村もこれには狼狽《ろうばい》したものと見えて、しばらくは顔を
所斑《ところまだら》に赤くしたが、それでも声だけはゆっくりした調子で、
「僕はピ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
ら》には、余残《なごり》の色も何時しか消え失《う》せて、今は一面の青海原、星さえ
所斑《ところまだら》に燦《きらめ》き出《い》でて殆《と》んと交睫《まばたき》をす....
「一つの出来事」より 著者:宮本百合子
白い額を捲いて坐っている。 少しきまりが悪いと、頬ではなく、その日に焼けた頸を
所斑に赤らめる母親は、独りの娘を珠のように労《いたわ》って、夕方涼風が立つと、並....