所由[語句情報] » 所由

「所由〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所由の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
柿の種」より 著者:寺田寅彦
て午後に睡るということは、今年自分の家でつくってみて始めて知った。睡蓮という名の所由がやっとわかったのである。水蓮などという当て字をかく人のあるのを見ると、これ....
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
現代に生まれていたら、彼は映画に手を着けたであろう」とだれかが言っているのは真に所由のあることと思われる。 (付記) 紙数に制限のあるために省略した項目の中には....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を落る時、弁慶誰も命惜しくば靴を倒《さか》しまに履きて落ちたまえと勧め、判官その所由を問うに、西天竺しらない国の王、はらない国王に攻められ逃げる時、靴を逆さまに....
鉛をかじる虫」より 著者:寺田寅彦
場合の生理的現象に応用する訳には行かないし、いわんや人間の精神現象に持ち込むべき所由はもとよりない。それにもかかわらず「無駄を伴わない滓を出さない有益なものは一....
短歌の詩形」より 著者:寺田寅彦
学的である。同様に例えば日本の短歌の詩形が日本で始めて発生したものと速断するのも所由のないことであろうと思う。 五七五七七という音数律そのままのものは勿論現在....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
たると、藤たると、橘たるとを問わず、ひとしく夷をもって目せらる。またきわめてその所由なきに似たり。しかるに、他より往々これを言うのみならず、時としてまたみずから....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
た義経だにすでに殺されたうえは、泰衡はむしろその功を賞せらるべく、討伐を受くべき所由はなかるべきはずであるが、頼朝の真意は義経誅戮よりもむしろ奥州征伐であったに....