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「所蔵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

所蔵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
の序文と共に、出版したものである。が、そのほかにも異本がない訳ではない。現に予が所蔵の古写本の如きは、流布本と内容を異にする個所が多少ある。 中でも同書の第三....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ることを一種の趣味とする人々も少なくなかった。時には同好者が会合して、めいめいの所蔵品を見せ合うこともあった。そうなると、そのあいだに競争を生ずるのも自然の道理....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
立ちが、描けるように位置の坪に嵌っていて、眉はやや迫って濃かった。かの女は逸作の所蔵品で明治初期の風俗を描いた色刷りの浮世絵や単色の挿画を見て知っていた。いわゆ....
少年探偵長」より 著者:海野十三
殺者の手に移 (り、それより行方不明)になりたり (ここにある一片はオ)クタンの所蔵 (せし一片にして余は地中)海|某島に (おいてこれを手に入れたる)ものなり....
備前天一坊」より 著者:江見水蔭
まで好いが、中身は当国|長船の住人初代|長光の作じゃ」 「へえ――」 「これを御所蔵のこの御方は、仮に小笠原の苗字を名乗らせ給えど、実は新太郎少将光政公の御胤、....
書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
ている。仮装は、巷間之をフランス装という程、フランスの本は仮装が多い。仏蘭西では所蔵家が自らさせる所蔵装綴が普及発達しているし、又自ら手がけて装本をたのしむの、....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
る。その頃はマダ右眼の失明がさしたる障碍を与えなかったらしいのは、例えば岩崎文庫所蔵の未刊|藁本『禽鏡』の(本文は失明以前の筆写であっても)失明の翌年の天保五年....
迷彩」より 著者:上村松園
機会に発見するのは知れた数なのですが、そんなことになって方々持ち回られたり、また所蔵されたりしているのが、幾らあるか分りません。 箱書に持って見える人は、恐ら....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
た。いずれも例の又貸しであったが、その頃はどこの家にも二種や三種の古い草双紙類を所蔵していたので、湯屋へ来る客が皆それを持って来て、金さんに貸してやると同時に、....
修禅寺物語」より 著者:岡本綺堂
のがある。頗る大いもので、恐く舞楽の面かとも思われる。頼家の仮面というのは、頼家所蔵の面という意味か、あるいは頼家その人に肖せたる仮面か、それは判然解らぬが、多....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
創意を与えたは随所に認められる。その著るしきは先年の展覧会に出品された広野健司氏所蔵の花卉の図の如き、これを今日の若い新らしい水彩画家の作と一緒に陳列しても裕に....
土田さんの芸術」より 著者:上村松園
昨年の夏だったか、京都の関係者が寄り合って友禅祭を催し、その所蔵品を持ち寄って一堂に陳列した事があった。私も見物に行ったが、流石に仙禅斎の代....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
。博物室内に、南米より採出せる古骨遺物のみるべきものあり。また、日本の仏像仏具を所蔵せる一室あり。学生中に女子半数を占むるも珍しく感ぜり。これ、中等教育の教員を....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
はなかった。 捨場の権利の売買は時としてかなり高価に取引きされた。遠州S村T氏所蔵の文書にこんなのがある。 一、此度|申御年貢差詰り、代々持来り候牛馬引捨の場....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
た。 一七八九年――影絵、十八歳のベートーヴェン。(ボン市ベートーヴェン・ハウス所蔵。フリンメルの伝記第十六頁に複製あり) 一七九一年―九二年――ベートーヴェン....