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所要
「所要〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所要の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
としては、われわれが全く地底に隠れるのも一方法だが、しかしそれでは移動性に欠け、
所要の交通や貿易ができなくなるわけだ。それじゃ困るですからな」 「航空機に耐力を....
「親子」より 著者:有島武郎
ほと好意をこめたと聞こえるような声で言った。 矢部は平気な顔をしながらすぐさま
所要の答えを出してしまった。 もうこれ以上彼のいる場所ではないと彼は思った。そ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
三二〇秒――であった。もちろん実際は一日と一八時間くらいの短時間に地球の進む道は
所要の距離すなわち、軌道の半分に足りないことは明らかである。この地球半周行の間に....
「蠅男」より 著者:海野十三
息だとばかり、係官はじめ帆村探偵も、昼夜を分かたず、蠅男の逃げ去った跡を追い、要
所要所を隈なく探していったのであるが、蠅男の隠れ様がうまいのか、それとも係官たち....
「海底大陸」より 著者:海野十三
いるかがそうとうはっきり知れるだろうと思いついた。かれはそう決心すると、船内の要
所要所に電話をかけて、もしや怪しき生物が現われなかったかを問い合わせた。 「――....
「食魔」より 著者:岡本かの子
へ出てみたりまた横町へ折れ戻り、そして露路の中へ切れ込んだりした。彼が覗き込む要
所要所には必ず大小の食もの屋の店先があった。彼はそれ等の店先を通りかかりながら、....
「続獄中記」より 著者:大杉栄
の宗教的な敬虔な感念を抱いた。 牢獄生活は広い世間的生活の縮図だ。しかもその要
所要所を強調した縮図だ。そしてこの強調に対するのに、等しくまた強調された心理状態....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
逃げだした。どういくと抜け道にでられるか、そのことは戸倉老人がよく知っていた。要
所要所の扉をあける鍵もちゃんと持っていた。あける前に、警鈴用の電気装置をうまく処....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
、さっそく映写機にかけられた。そして三根夫が苦心して秘密撮影してきた怪星ガンの要
所要所が一同のまえにくりひろげられていったのである。 フィルムは、いくどもくり....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
後に、第三の眼らしきものがついているのが発見されたのも、この時であった。身体の要
所要所の寸法も、くわしく測って記録された。 あらゆる記録が、これで揃った。隊長....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
らしい音。 ゴーゴーガタガタ、工事らしい音。 そんな音がすぐ近くに聞える。要
所要所に、銃剣を持った水兵が立っている。 太刀川は、みちびかれるままに、長い廊....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
くいいかえした。 「つまりその、そうやれば灯火管制の方は完全でありましょうが、要
所要所を固めている者達の活動が出来なくなるばかりでなく、悪性の労働者が、暗闇を幸....
「人造物語」より 著者:海野十三
にもまことに麗しい妙齢の婦人の相貌を備え、しかも機械力で二十人力の腕力があり、要
所要所に六個の耳を備えて居り、時速六十|哩の快速力で、駈け出すことができるという....
「馬妖記」より 著者:岡本綺堂
それを馬狩りと唱えた。馬狩りの群れは二、三人幾組にも分れて、川筋から里につづく要
所要所に待ち伏せをしたが、月の明かるい夜にはかの嘶きが決して聞えないで、いつも暗....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
、各人の能力を充分に発揮し得るごとく奉仕の方向を決定する。 戦時に於ける動員は
所要兵力を基礎として、ある年齢の男子を総て召集する。その年齢内で従軍しない者は総....