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所説
「所説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
所説の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
のことだったが、僕はついにそれを見る機会を持たなかった。
そこでこれらの数氏の
所説に対する僕の感じを兄に報ずることになるのだが、それは兄にはたいして興味のある....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
術家的素質のうちのいずれかに属することをみずから証明していられるのだ。しかもその
所説は、私の見る所が誤っていないなら、第一の種類に属する芸術家でも主張しそうなこ....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
クロポトキンのような立ち優れた人の言説を考えてみてもそうだ。たといクロポトキンの
所説が労働者の覚醒と第四階級の世界的勃興とにどれほどの力があったにせよ、クロポト....
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
蔵野に相違ないことは前に申したとおりである――
八
自分は以上の
所説にすこしの異存もない。ことに東京市の町外《まちはず》れを題目とせよとの注意は....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
、当時アテンに在住していた哲学者らは、狂信的な多数者の迫害を避けるために、自分の
所説に晦渋の衣を覆っていたものらしい。 エムペドクレスとアナキサゴラスの次にデ....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
界中ニ只一人ノ醜イ人間モ存在シナクナルデアロウ云々」 実に大胆なるヒルミ夫人の
所説だった。というよりは、なんという強い自信であろうといった方がいいかもしれない....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
のかも料られん。…… お先達、」 と大息ついて、 「……こう私が考えたには、
所説があります。……それは、お話は前後したが、その何の時でした。――先刻、―― ....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
章を味読されんことを切望する。 第十一章 審神の要訣 問『あなた方の
所説は、甚だ合理的とは考えられるが、千八百年に亘りて、われ等の心胸に浸み込まされ....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
しげな名所案内の説明をやり、宿屋へ送りこむと、名所の説明代は一ヵ所五銭だ、六十ヵ
所説明してやったから三円くれと、凄むのである。折柄、悪いところへ巡査が通り掛って....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
を断言せられざるなり)、しばらく論説発表の時期の前後よりして、菊池氏の説は博士の
所説に基づけるものと解すべく、しかも氏はこれを誤解し、自説として発表せられしには....
「迷信解」より 著者:井上円了
易筮を挙げてほかを略すつもりである。 易筮は陰陽二元の道理に基づき、『易経』の
所説によるものなれば、その原理はずいぶん高尚のものに相違なきも、これをすべての吉....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
なかった。 然るに当時の文壇は文芸革命家をもて他も許し自らも任ずる春廼舎主人の
所説ですらが根本の問題に少しも触れていない修辞論であって、人生問題の如きは全く文....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
使部」なる一部族を介在せしめて、双方の連鎖を考えみたならば、ここに始めて本居翁の
所説の信ずべきことが承認せられるであろう。この事は既に「民族と歴史」(一巻一号)....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
てかかってその主張を論破せんとしたものであったのだ。しかし実を云えば、この両君の
所説以外にも、自ら法隆寺大御所を以て任じておられた北畠治房男爵を始めとして、非再....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の道であって、かねて同じ手数を重ねる労を省く所以であると信ずるからである。同君の
所説は大要次の通りである。 京都には上の御霊の鳥居の脇に唱門師村という一廓があ....