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「扇ヶ谷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

扇ヶ谷の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
して避暑して居た。 大正十二年七月中旬の或日、好晴の炎天下に鎌倉雪の下、長谷、扇ヶ谷辺を葉子は良人と良人の友と一緒に朝から歩き廻って居た。七月下旬から八月へか....
ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
め」 「親房の第二子|顕信の子|守親、陸奥守に任ぜらる……その孫|武蔵に住み相模扇ヶ谷に転ず、上杉家に仕う、上杉家滅ぶるにおよび姓を扇に改め後|青木に改む、……....
だいこん」より 著者:久生十蘭
ブは死に絶えてしまったの。それとも解散したんですか」 「みなさん、昨日からずっと扇ヶ谷にいらっしゃいます」 「満寿子さん、どうかしたの」 詫間は出来たてのレモ....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
いえ、こんどの上りで東京へ帰ります」 「われわれも、間もなく帰りますが、これから扇ヶ谷の家へ遊びにおいでになりませんか。荒れたままになっていますが」 そして、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いわれた身が、逆に、お子の赤橋殿から、こんどのようなお助けに会うとは」 駒は、扇ヶ谷に近づいていた。 もう屋敷は遠くない。その門は、見えだしていた。 ――....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ぬからの」 武者所の門を出ると、高氏は一人、ぶらんぶらんと、馬の気まかせに道を扇ヶ谷の方へ歩かせていた。 すると彼方から、辺りを払うような大名の一列が、夕陽....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ひとつ、兄のあなたへお願いしておく」 「こころえ申した。たしかな者を添えて、一時扇ヶ谷へ匿い、お国元の足利ノ庄へ送らせましょう。ご安心あるがよい」 「たのむ」 ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
道|思元と、その子、為基のふたりも、辻の一手を防いでいたが、そのうちに父思元が、扇ヶ谷の黒煙を見て、その方へ行きかけると、為基が、 「父上っ」 と、呼びかけ、....