扇拍子[語句情報] » 扇拍子

「扇拍子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

扇拍子の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南地心中」より 著者:泉鏡花
るが手許立廻り、肩に小腰をゆすり合せ、静やかに舞うたりけり……」 声を張った、扇拍子、畳を軽く拍ちながら、「筑紫下りの西国船、艫に八|挺、舳に八挺、十六挺の櫓....
源氏物語」より 著者:紫式部
る場所だった。頭中将は懐《ふところ》に入れてきた笛を出して吹き澄ましていた。弁は扇拍子をとって、「葛城《かつらぎ》の寺の前なるや、豊浦《とよら》の寺の西なるや」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
女は亡き良人、菊池三郎|頼隆になりすましているのらしい。きっと、浄明の方を見て、扇拍子をとりながら、謡うがごとく、こう語り初めていた。 「聞きねかし、旅僧…… ....