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「扈従〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

扈従の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のご用なのでした。お鷹狩りが中止になった結果、急にもようが変わり、将軍家をはじめ扈従《こじゅう》の諸侯がたが、今から小石川のご用矢場に回って、御前競射をすること....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
これは――」 「まあ、閣下が――」 女大臣の到着かと思ったのに、事実は女大臣は扈従《こじゅう》のかたちで、そこには思いがけなくもミルキ閣下が傲然と立っていた。....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
わない、その督弁の張宗昌は、城門附近で、自動車から、あわれげな乞食の親子を見て、扈従に、三百元を放ってやらした。張という男は、こんな気まぐれな男だった。 「鬼の....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
慶喜へ賜わるように朝廷に願い出た。 将軍はすでに伏見に移った。大坂城を去る日、扈従の面々が始めて将軍帰東の命をうけた時は皆おどろいて顔色を失い、相顧みて言葉を....
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
た。友仁の前へも一人の判官が帰ってきた。それはそこの発跡司の主神で、それは府君に扈従して天に往っていて帰ったところであった。 今まで暗かった司曹が明るくなって....
「小説　不如帰　」より 著者:徳冨蘆花
に復し、一｜夕夫人｜繁子を書斎に呼びて懇々浪子の事を託したる後、同十三日｜大纛に扈従して広島大本営におもむき、翌月さらに大山大将山路中将と前後して遼東に向かいぬ....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
苦しげにしかめ片足をひきずって歩きはじめた。 「肩を貸してやれ。」とお駕籠の後に扈従していた神崎式部は、その時、苦笑して勝太郎に言いつけた。 「はい。」と言って....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
将軍秀忠が政宗の藩邸に臨んだ時、政宗が自ら饗膳《きょうぜん》を呈した。其時将軍の扈従《こじゅう》の臣の内藤｜外記《げき》が支え立てして、御主人《おんあるじ》役に....
「放生津物語」より 著者:田中貢太郎
ると云うぶらり火のことであった。ぶらり火は佐々内蔵介成政が、小百合と云う愛妾と小扈従竹沢某との間を疑って、青江の一刀で竹沢を斬り、広敷へ駈け入って小百合の長い黒....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
当麻麿の妻 当麻真人麿の妻が夫の旅に出た後詠んだものである。或は伊勢行幸にでも扈従して行った夫を偲んだものかも知れない。名張山は伊賀名張郡の山で伊勢へ越ゆる道....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
名ある古代の人物）。彼らは他人によりかかるという条件でのみ生きている。彼らの名は扈従《こじゅう》である、そして接続詞のとという字の次にしか書かれることがない。彼....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
い、兵士のを鼓手と言い、画家のを弟子《でし》と言い、商人のを小僧と言い、廷臣のを扈従《こじゅう》と言い、国王のを皇太子と言い、神のを神童というんだ。」 その間....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
から常に海上を泳いでいたので、すこぶる水練に達している。江戸へ出て来てから自分に扈従する御徒士の侍どもを見るに、どうもあまり水練の心得はないらしい。水練は武術の....
「当今の劇壇をこのままに」より 著者:岡本綺堂
舞伎式で成功するとは决していわぬ、新しいもので行ったらばと思うのである。左団次に扈従している左升は旧劇物では駄目だが、新しいものだと仲々よくなる、新作物にちょっ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
もこれを召しあがったんだな。」と、私も恐縮した。 「ええ、奉呈しました。それにお扈従の武官たちにも出したのでした。そのおさがりです。」 「いい時に来あわせました....