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手がかり
「手がかり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手がかりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
土を踏んだ。江戸は諸国の老若貴賤《ろうにゃくきせん》が集まっている所だけに、敵の
手がかりを尋ねるのにも、何かと便宜が多そうであった。そこで彼等はまず神田の裏町《....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
れが、自分の第二の疑問であった。
自分は、数年来この二つの疑問に対して、何等の
手がかりをも得ずに、空しく東西の古文書《こもんじょ》を渉猟《しょうりょう》してい....
「或る女」より 著者:有島武郎
毎《ごと》に思われるのが彼を深く責める事や、葉子に手紙を出したいと思ってあらゆる
手がかりを尋ねたけれども、どうしてもわからないので会社で聞き合わせて事務長の住所....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
田舎《いなか》にしては厳重に行われた。場主の松川は少からざる懸賞までした。しかし
手がかりは皆目《かいもく》つかなかった。疑いは妙に広岡の方にかかって行った。赤坊....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
の港にこういう名前の青年はいないか、その人を知らないかなぞと尋ねてみたが、さらに
手がかりは得られなかった。硫黄採掘場の風景画もとうとう私の手もとには届いて来なか....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
のとき帆村の唇が、ぎゅっとへの字にまがった。それはこの名探偵が、何かある重大なる
手がかりをつかんだときにするくせだった。 「おじさん。どうしたんですか」 三根....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
いのさ。ぜひとも君に聴いておいて貰って、これからわれわれの取り懸ろうという仕事の
手がかりにして貰いたかったわけだよ」 「これから取り懸るという仕事とは、ゼルシー....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
学士だけであった。それ以後には、誰も見た者がなかった。そして緑色の怪物にたいする
手がかりは、これでまったく終りとなった。 いったいあの怪物はどこへ行ってしまっ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
よくわかるだろう」
新田先生は、いま崖下で、警視庁の掛官たちが集って、しきりに
手がかりをさがしているとは知らない。
怪人丸木は、一体どうしたのであろうか。彼....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
「これを見よ。お前の奮闘の甲斐あって、この写真に川上機関大尉の生死に関する重大な
手がかりが現れておる」 「はっ」 「肉眼では、煙幕その他にさえぎられて見えなかっ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
でございますから、何卒そのおつもりできいて戴きます。こんなものでも幾らか皆さまの
手がかりになれば何より本望でございます。 現世の方々が、何は措いても第一に心得....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
頑冥者流によりて異端視されるであろう。しかし乍ら真の求道者は、われ等の教によりて
手がかりを獲、真の信仰者はわれ等の教によりて幸福と、進歩との鍵を掴み、そして縦令....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ルダは、どうしたでしょう。カイはまあどうしたのか、たれもしりませんでした。なんの
手がかりもえられませんでした。こどもたちの話でわかったのは、カイがよその大きなそ....
「ルネ・クレール私見」より 著者:伊丹万作
の姿を現わすはずのものである。したがつて私は彼の思想をどう解釈していいかほとんど
手がかりを発見することができないのである。 私がいつかある場所において、クレー....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
わになげすてられて、怪しい男は完全にその姿を消してしまった。 かれをつかまえる
手がかりは、なんにもなくなったのである。 「気をつけろ、ドアをしめろ。外へださな....