»
手が上が
「手が上が〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手が上がの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
ッ、ホッ、ホッ、ご免あそばせ」――で、スルリと抜けたのである。だがその瞬間に右の
手が上がって、真白い腕が肘の辺まで現われ、それが夕陽にひらめいた。どうやら何かを....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
いた。火の粉がパラパラと八方へ散った。幾軒かの建物へ飛び火した。あちこちから火の
手が上がった。 大門の開く音がした。 人の走り出る音がした。 町の火の見で....
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
然に右腕が上がって、左腕が上がらないのです。無理に、互い違いに動かそうとすると、
手が上がらなくなるばかりではありません。歩けなくなるのです。
その不恰好《ぶか....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
主人と店員が走り出て手を上げ、そして、電車の窓からも自動車の中からも、何本となく
手が上がっている。軍旗は、この、手の森林を潜って、消えた。 これが、現在の伊太....
「函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
うためにおよそ考え得らるべき最適当の地点と思われる最風上の谷地頭町から最初の火の
手が上がったのである。 古来の大火の顛末を調べてみるといずれの場合でも同様な運....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
とえば議会などで日本の外交の「二重性」が問題になって、そこに対政府軍部攻撃の火の
手が上がったとして、一体小林氏はどっち側にその身を置く心算であるか。軍部はこうい....
「斬られたさに」より 著者:夢野久作
麻塩の総髪を撫で上げた。お合いをした平馬も真赤になっていた。 「コレ。平馬殿……
手が上がったのう」 「ハッ。どう仕りまして、暫くお稽古を離れますと、もう息が切れ....
「三国志」より 著者:吉川英治
、鼻をつく煙の異臭に、がばとはね起きてみると、時すでに遅し、――寨の四方には火の
手が上がっている。 すさまじい喊殺の声、打鳴らす鼓の響き。張繍の寝返りとはすぐ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ただよわせて、 「美味くてならぬ」 と、弾むのだった。 「あの頃とは、だいぶお
手が上がったの」 「さよう。十一年もたてば、高氏とて、すこしは大人になり申そう。....
「地異印象記」より 著者:和辻哲郎
あったかも知れぬ。横浜の建物は最初の震動でほとんど悉く倒壊した。同時に無数の火の
手が上がった。だから大火になったのは東京よりも早かったらしい。その煙が最初に最も....