手に帰する[語句情報] » 手に帰する

「手に帰する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手に帰するの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
非芸術品の横行、これをも文運の促進とは聴いて呆れる、大量生産の十が九は、それ等の手に帰する外はあるまい、これを我輩は多数少国民を荼毒せし文弱化と叫ぶのである、判....
石狩川」より 著者:本庄陸男
さも、その土地の肥厚さを見れば慰められたのである。それが、最初の発見者たる彼らの手に帰するであろうという予想の下に。 「肥沃の原野と聞いておる」と、堀|大主典《....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
画統制の日本的形態である。演劇、レビュー、漫才、ダンスホール、等々の統制、皆この手に帰する。丁度官営労働組合を造るように、映画人の協会、役者興行主の協会、漫才師....
文化祭」より 著者:坂口安吾
ならない。六法全書の論法はフシギに通用の力を失ってしまう。ナイフの所有権は信二の手に帰する結末になるのである。 この鋭鋒は彼の裏庭のタケノコのように目ざましく....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
見られると、手っとりばやい解説がある。 さて二条流の歌学がこうして連歌師宗祇の手に帰すると、問題は公家の間に起る。本来宮廷貴紳の文学伝統を伝える儀式化した手段....