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手を取り合う
「手を取り合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を取り合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
復繁くなる) 藤十郎 (千寿を顧みて)千寿どの。あの闇の中で、そなたと初めて
手を取り合うとき、今少し逆上した風を見せてたもらぬか。女はあのようなときは、男よ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
巡りをし合って、ばあ――とも言えず、またかと苦笑いしながら、手を取り合っている。
手を取り合うといったところで、手に手をとって鳥が鳴く東路《あずまじ》……というよ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
言葉を耳には聞いていなかった。快い懶《ものう》さに浸されていた。話をする必要も、
手を取り合う必要も、またたがいに見合わす必要さえも、感じなかった。たがいに接近し....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
ら、何から何まですべて百パーセントに死んだ細君そっくりである。それで思わず霊媒と
手を取り合うようなこともあったんだという話をしましたが、私が行った時には、稍々が....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
智現れ、ここにおいて天地間の大生命と、自心内部の赤裸々な仏心(人格完成の芽)とが
手を取り合うのであります。この法悦の刹那を、絶えず自分の心身上に喚起し続けるのが....