手を合わせる[語句情報] »
手を合わせる
「手を合わせる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を合わせるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ど。私はなんだか、何もかも許されない人間のような気がする。お慈悲深いほとけ様、(
手を合わせる)どうぞ私をゆるしてくださいませ。 ――黒幕―― 親鸞聖人居間 舞台....
「斗南先生」より 著者:中島敦
を立てる。黄色く暮れ残った空に蚊柱の廻る音を聞きながら、三造はその前にしゃがんで
手を合わせる。伯父は彼の後に立って、手の土を払いながら、黙ってそれを見ている。 ....
「若き日の成吉思汗」より 著者:林不忘
のところへ、姫が来ないので総攻撃だとは、とても――こればっかりはお許し下さい。(
手を合わせる)おい速不台《スブタイ》、貴公行け。 速不台《スブタイ》 獅子の檻へ....
「新版 放浪記」より 著者:林芙美子
のですかどうですか? 神様よ。私には一向に見えない。そのくせ、私は見えない貴方に
手を合わせる。誰も見ていないから、甘ったれ、涙を流して、じいっと、貴方に祈る。何....
「小説 円朝」より 著者:正岡容
が、 「堪忍しとくんなさい親方、お神さん……」 誰もいない奥のほうヘシッカリ両
手を合わせると、 「ねえ、ねえ、ごめんなさいほんとに」 心からまたもういっぺん....
「棚田裁判長の怪死」より 著者:橘外男
と竿を岸の方へ何か重い物体を押しやっているように……たちまち竿を棄てて、小作人の
手を合わせるのが見えました。 「お、お前!」 「お、お嬢様!」 金切り声が一時....