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手を尽く
「手を尽く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を尽くの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
ら案内に立った。十日の余も、夜昼《よるひる》の見さかいもなく、帯も解かずに看護の
手を尽くした葉子は、どうかするとふらふらとなって、頭だけが五体から離れてどことも....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
ました。――それっきり、行方が知れず、音沙汰なし。親兄弟もある人物、出来る限り、
手を尽くして捜したが、皆目|跡形が分らんから、われわれ友だちの間にも、最早や世に....
「迷信解」より 著者:井上円了
見えておる。「昔、京都の里村某なるものの家にて器物を失いたることありて、いろいろ
手を尽くして捜索すれども見当たらず。しかるに、隣家に神巫ありて占いをよくし、また....
「有喜世新聞の話」より 著者:岡本綺堂
お蝶が薬局の劇薬をのんで突然自殺した。もちろん商売柄であるから、溝口もいろいろに
手を尽くして治療を加えたが、それを発見した時がおくれていたので、お蝶はどうしても....
「鰻に呪われた男」より 著者:岡本綺堂
で、わたくしは決してそれを洩らしませんでした。 東京から来た人たちもいろいろに
手を尽くして捜索に努めてくれましたが、夫のゆくえは遂に知れませんでした。もしや夕....
「海亀」より 著者:岡本綺堂
たくさんの水を飲まなかったので容易に恢復したが、美智子さんはだめだった。いろいろ
手を尽くしたが、どうしても息が出ないのだ。こんなことになるなら、僕もいっそ恢復し....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
夫の不在中に女の子を生んだが、間もなくその赤ん坊は邸内から何者にか攫われて、八方
手を尽くしてたずねたが、ついにその行くえが知れなかった。母親の夫人の悲歎は傍の見....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
お蝶が薬局の劇薬をのんで突然自殺した。もちろん商売柄であるから、溝口もいろいろに
手を尽くして治療を加えたが、それを発見した時がおくれていたので、お蝶はどうしても....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
論、早速にその筋へ訴え出るやら、神に祷るやら、四方八方をたずね廻らせるやら、手に
手を尽くして詮議したのですが、遂にそのゆくえが判らないので、父の銭翁は昼夜悲嘆に....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ます」 中丞もそれを許したので、役人は再びかの古廟の付近へ行きむかって、種々に
手を尽くして穿索したが、遂にその端緒を探り出し得ないので、もう思い切って帰ろうか....
「おじいさんの家」より 著者:小川未明
。 「ボンは助かりましょうか。」と、正雄は心配しながら獣医に聞きました。 「さあ
手を尽くしてみますが、そのへんのことはわかりかねます。」と、不安な顔つきをして獣....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
やまた好事家の間では、慾の深い伝説は別として信輔筆の六歌仙は名作として評判され、
手を尽くして探されもしたがついに所在は解らなかった。 こうして文政となったので....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
その人は賞を懸けて、貨幣すなわち銀三十枚を、取り返そうと試みたのだ。そうして一方
手を尽くして、貨幣の持主を探したのだ。そうして彼女を目つけ出したのだ。……浮雲い....
「甲州鎮撫隊」より 著者:国枝史郎
へ移し、薬は、自分の所から持たせてやり、時には、良順自身診察に来たりして、親切に
手を尽くしているのであった。この良順に 「甲府への従軍は不可い」 と云われては....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ていたが、その幾人かは自分達の主人の、気絶をしている小枝を囲んで、呼び生かそうと
手を尽くしていた。が、その幾人かはこの出来事を、白河戸郷の郷民達へ、知らせようも....