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手を擦
「手を擦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を擦の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「狂女」より 著者:秋田滋
の衣類をいれた包を抱えて、その後からついて行った。 例の将校はしきりに自分の両
手を擦りながら、こう云っていた。 「ひとりで着物も著られない、歩くことも出けんと....
「奇巌城」より 著者:菊池寛
学業に勉めよ。然らずんば汝の上に災あらん。」 「ははあなるほど」とボートルレは両
手を擦りながら叫んだ。「敵の形勢は悪くなってきたなあ、こんな脅迫なんか馬鹿らしい....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
れ!」 同時に喚く声や叱※する声や、太刀打ちの音が行く手から起こり、新八郎の横
手を擦り抜け、二人の同心が矢のように、走って行くのが見てとれた。 「新八郎氏、つ....
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
んな》が亡くなってからってもの、生意気になってきたことだけは確かだ」 平吾が両
手を擦り合わせながら、思い出したように言った。 「それなら本当だ」 松吉が顔を....
「追放されて」より 著者:神西清
な風に言ったんだ。…… 「二年ほどして、その男をこっち岸へ渡していると、しきりに
手を擦ってにこにこしている。『グィリノへ行くんだ。家内を迎えにね』って言うんだ、....
「妻」より 著者:神西清
ね。閉めちまった。」 音がした。……ドクトル・ソーボリが来たのだ。彼が寒いので
手を擦ったり、濡れた髯を撫でつけたりしているあいだに、私は第一に彼が非常に生活に....
「六号室」より 著者:瀬沼夏葉
ら考込んで、ただ機械的に質問を掛けるのみである。代診のセルゲイ、セルゲイチが時々
手を擦り擦り口を入れる。『この世には皆人が病気になります、入用なものがありません....
「漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
ペーパーの張ってある小さい鑵の中から白い粉を取り出して、それを掌にこすりつけて両
手を擦り合わした。そうするとその白い粉がやや黒味を帯びた固まった粉になって下に敷....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ジウィッグは鉄筆を下に置いて、時計を見上げた。その時計は七時を指していた。彼は両
手を擦った。たぶたぶした胴服をきちんと直した。靴の先から頭の頂辺まで、身体中揺振....
「縮図」より 著者:徳田秋声
ろうか。」 銀子はうとうとしたところだったが、ふと目をさまし、顔に圧されていた
手を擦っていた。 「あんばいでも悪くて来たのじゃないかい。」 「ううん、ただちょ....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
さい」 女は出せるとも出せないとも云わずに、庭の方を見たり、膝《ひざ》の上で両
手を擦《す》ったりしていた。 「あなたの直線というのは比喩《たとえ》じゃありませ....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
に、涙を見せるとこだった。 老人は、酔ったようになって、いかにも誇らしそうに両
手を擦《こす》り合わせながら、 「……いま申しましたように、たとえようのない我ま....
「雁の童子」より 著者:宮沢賢治
すっかり判《わか》った。引き受けた。安心《あんしん》してくれ。) すると老人は
手を擦《こす》って地面に頭を垂《た》れたと思うと、もう燃えつきて、影《かげ》もか....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、夜は起き出して行く。 「数珠《じゅず》の置き所も知れなくしてしまった」 と両
手を擦《す》り合わせて絶望的な歎息《たんそく》をしているのであった。弟子《でし》....
「源氏物語」より 著者:紫式部
うがと思います。二人でお願いする形になって、お父様のお蔭がこうむられます」 両
手を擦り合わせながら近江の君は言っていた。几帳の後ろなどで聞いている女房は笑いた....