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手を煩わす
「手を煩わす〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手を煩わすの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
で事を起こし、延いて双方親同士の争闘となり、郷党二つに分かれて大騒ぎし、その筋の
手を煩わすなどのこと多きは、取りも直さず、灰を市に棄つるを禁ぜずして国中争乱絶え....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
そ、主水之介わざわざ参ったが、それをお出しとあらば致し方ござらぬわい。お目付衆の
手を煩わすまでもないこと、ようござる！ 今より主水之介、じきじきに将軍家へ言上申....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
で、信子の一挙一動を追っていた。――彼女は室の中を一通り見渡した。然し何も彼女の
手を煩わすものはなかった。火鉢の火はよく熾《おこ》っていた。その上に掛ってる洗面....
「女大学評論」より 著者:福沢諭吉
して懲らしめよ。況《いわ》んや親の敵《かたき》は不倶戴天の讐《あだ》なり。政府の
手を煩わすに及ばず、孝子の義務として之を討取る可し。曾我《そが》の五郎十郎こそ千....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
土匪の首領は、なにか怒っていた。 「多寡がひとりの邪魔者が出たからって、おれの
手を煩わすまでのことはあるめえ、てめえ達の手で片づけて来い」 そんな意味らしい....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
たのである。すなわち本来は酒はこの刀自の力になるものであり、家々ではまた家刀自の
手を煩わすにあらざれば、酒の分配にはあずかり得なかったのである。 是には信仰上....