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手ランプ
「手ランプ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手ランプの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
。まあこっちにお上がり」
そう倉地はいって、そこに出合わしていた女中らしい人に
手ランプを渡すと華車《きゃしゃ》な少し急な階子段《はしごだん》をのぼって行った。....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、首ばかり並んで霧の裡なる線路を渡った。 「ちょっと、伺いますが。」 「はあ?」
手ランプを提げた、真黒な扮装の、年の少い改札|掛わずかに一人。 待合所の腰掛の....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
音ですが、それが柔かに響くのです。気味が悪いけれど、思切って硝子戸を少し開けて、
手ランプを出して見ましたら、やっと分りました。それは大きな蝦蟇が窓の灯を慕って飛....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
は曲の手の一畳半ほどもない。奥の方には岩を穿って棚を作り、鍋やら茶碗やら、小さな
手ランプなどの道具が少しばかり置かれてある。部屋の隅には脂に汚れた蒲団が置いてあ....