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手丸
「手丸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手丸の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「突貫紀行」より 著者:幸田露伴
いなり。 十八日、朝霧《あさぎり》いと深し。未明|狐禅寺《こぜんじ》に到り、岩
手丸にて北上《きたかみ》を下る。両岸景色おもしろし。いわゆる一山|飛《とん》で一....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
男「へえ、お屋敷の者でごぜえます」 權「誰だ、判然分らん、待て/\」 と懐から
手丸提灯を取出し、懐中附木へ火を移して、蝋燭へ火を点して前へ差出し、 權「誰だ」....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
る其の石の蔭に忍んで待っていることは知りません、中根は早帰りで、銀助という家来に
手丸の提灯を提げさして、黄八丈の着物に黒羽二重の羽織、黒縮緬の宗十郎頭巾を冠って....
「火薬船」より 著者:海野十三
おとされそうになった。 そのとき竹見は、ハルクの後へ退っていたが、睨み合いの相
手丸本をいつになくきたない言葉でののしり、 「やい、うら切り者よ。これが受けられ....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ということは、人の足を空にした。 私《あたし》の家《うち》でも、いくつ弓張りや
手丸提燈《てまるちょうちん》に灯《ひ》を入れて出してやったかわからない。議事堂で....
「上海」より 著者:横光利一
へいらっしゃいよ。そんな恐ろしい顔はなるだけ鏡の中でしてちょうだい。」 参木は
手丸にとられてやり場のなくなった自分の顔を感じると、この思いがけない悲惨な醜さが....