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手代り
「手代り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手代りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
きれねえや。八人|舁きだもの」と云う声がする。
勘爺さんが頷いた。「然だ/\、
手代りでやるだな。野良番が四人に、此家の作代に、俺が家の作代に、それから石山さん....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
で、その上を紺の染麻で厳重に縛り、それに封印がしてあります。その荷物のまわりには
手代りの人足が大勢付き添って、一番先に『御松茸御用』という木の札を押し立てて、わ....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
その他身分の高い者の乗る駕籠は長棒駕籠《ながぼうかご》といって、棒が長く、八人で
手代りに舁《か》くことになっている。それを切って四人で舁くようにしたのが即ち切棒....
「栄蔵の死」より 著者:宮本百合子
云うと、布団ごと隣の部屋へ引きずって行く位の事は楽々された。 お節はこの力強い
手代りをいかほどよろこんだか知れない。 「ほんにお前もいい若衆に御なりや。 ....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
女がどうして櫂を両手に持っていたんだろう。」 「水沢さんが刀でもぬくあいだ、女が
手代りに櫂を持っていたのかも知れません。なにしろ心中には相違ないんですよ。それに....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
か霧かとも疑わした。 笹尾は急いでお乗物の戸を締めた。陸尺四人も立ちすくんだ。
手代り四人も茫然とした。持槍、薙刀、台笠、立傘、挟箱、用長持、引馬までが動揺して....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
、これに大いなる燈籠四十五十をぶらさげる。多力の者を選んで一人で持たせ、三四人の
手代りが付添うてあるいたというから、あるいは新潟の夜七夕よりも壮大だったかと思う....