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手元金
「手元金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手元金の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ごろ珍しく金満家になったもんですね」 「ねたを割りゃ、お奉行《ぶぎょう》さまのお
手元金だよ。これまでのてがら金だといって、きのう五十両ばかりお中元にくだすったの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
行をなさろうてえのに、命から二番目の路用を忘れておいでなさるなんぞは取らねえ。お
手元金をね、ふだんあれほど御用心なすって、枕もとのお手文庫へ、いざという時お手が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ものかね。そうしてなにかね、その孝行のきき目がありましたかい、みんごと三百両のお
手元金を無事に取戻して来ましたかね。またあのみずてんがすんなりと渡してよこしまし....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
手つかず保管されていることで、これはもともと、代官のお妾《めかけ》のお蘭どののお
手元金なんだが、それがわたしたちの手に落ちて来たというものは、たくんだわけでも、....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
蒔いているじゃねえか。
我帝の護衛等
この大切な場所で何をしている。
お
手元金になぜ手を著ける。
はやとり
なに。こっちは体を売物にして出たのだ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
るしの下に集まろうという牢人が、七百や八百は飼ってあって、その生活費も、秀頼のお
手元金から出ているのだということも聞いた。 又八は、二月ほど、大坂を見聞してい....