手児[語句情報] » 手児

「手児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手児の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
鉄鎚」より 著者:夢野久作
の人になった。私は私でそのさなかに電話口に突立って、八方からかかって来る吉報に転手児舞《てんてこまい》をしなければならなかった。 「……米国某新聞系大手筋のキュ....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
ぶのである。たとえば、われわれは自分の失恋を詩にすることもできると同時に、真間の手児奈やウェルテルの歌を作ることもできるのである。 探偵小説と称するごときもの....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
行した如くである。 ○ われも見つ人にも告げむ葛飾の真間の手児名が奥津城処 〔巻三・四二三〕 山部赤人 山部赤人が下総葛飾の真間娘子の墓....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
なくてならぬ巫女の勤めを当分止められそうもない運命を感じたのであろう。 真間の手児奈、桜児の伝説などがいつも二人の間の話題だったのは言う迄もない。 古井の傍....
真間の手古奈」より 著者:国枝史郎
した。左衛門が笑ったのでございます。 「――われも見つ人にも告げん葛飾の、真間の手児奈の奥津城どころ――お前様にはこの和歌をご存知でしょうな」「はい」 とお蘭....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
ことだけは知ることができた。 真間川はむかしの書物には継川ともしるされている。手児奈《てこな》という村の乙女の伝説から今もってその名は人から忘れられていない。....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
と板と両方から継合せたから継橋というのだそうで、何にも面白く有りません。東の方は手児名の社、その後は瓶の井より水が流れ、これより石坂を登ると、弘法寺の堂の前に二....