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手写
「手写〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手写の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
。その子アブダラー・アル・マムン(Abdallah al Mamuu)は古典的の
手写本を求めて、それを翻訳し、図書館や学校を創設して民衆の教養の普及に努めた。紀....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
イは不審にも巨額の金貨を所持し、それを追及されたる結果、彼の秘蔵に係わる、ブーレ
手写のウイチグス呪法典、※ルデマール一世触療呪文集、希伯来語
手写本|猶太秘釈義法....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
あった人である。我輩の蔵する山本大膳五人組帳は、佐倉の藩士宮崎重富氏が天保十年に
手写して愛蔵しておったもので、同氏が巻尾に識している語を見ても、当時山本大膳の五....
「繻珍のズボン」より 著者:宮本百合子
、官吏としていろんな役がついたことは家庭の空気をいつしか変え、祖母にしろ昔辞書を
手写した時代のままの気分ではなかったらしい。千賀というひとの性質は祖父と反対の現....
「死者の書」より 著者:折口信夫
油火の下で、一心不乱に書き写して居た。 百部は、夙くに写し果した。その後は、千部
手写の発願をした。冬は春になり、夏山と繁った春日山も、既に黄葉して、其がもう散り....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
シチン》の丸帯をほどいて洋服のズボンにして着たとか、英語の字引を祖母も手つだって
手写したとか、小判を腰につけて堀田の使いで不忍池の畔を歩いていたら、女の体では足....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
たしてござる。恩地雉四郎お迎えに参った。いざ姫君お越し下され。お厭とあらば判官殿
手写の『養由基』をお譲り下されよ!」 濁みた兇暴の声であった。 すると書院の....
「梅雨晴」より 著者:永井荷風
、山陽の『外史』『政記』のたぐいとは異って、皆珍書であったそうである。先哲諸家の
手写した抄本の中には容易に得がたいものもあったとやら。後に聞けば島田家では蔵書の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
案の末であった。――ゆうべ俊基との今生一ぺんの機縁に、二つの遺言を託されている。
手写の法華経一巻を、都の妻へとどけてくれとの頼みには、いつか果たしてやれる自信も....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
き俊基から死の前夜に「……いつの日か妻に手渡して給われ」と頼まれていた彼が幽居で
手写した法華経一部と、和歌の詠草一帖とを、忘れずに持って西上したのであった。 ....