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手判
「手判〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手判の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
々はロダンが何故《なにゆえ》にしばしば手だけを作ったかを考えてみなければならぬ。
手判断は決して無意味なものではない。指先まで響いている余韻によって魂そのものを判....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
て、なんぞお手あかし拝見つかまつりたい」 「取り急いでまいったゆえ、ご奉行さまお
手判は所持しておらぬが、これこそなによりの手あかし、ご覧召されい」 取り出した....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
にござります」 「ならば行けッ。無役なりとも天下お直参の旗本じゃ。上将軍よりのお
手判《てはん》お差紙《さしがみ》でもを持参ならば格別、さもなくばたとい奉行本人が....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て出迎えせい」 「まだ四ノ五ノ申しおるなッ。まことお使者ならば、公儀お差下しのお
手判がある筈、見せませいッ、見せませいッ。証拠のそのお
手判、とくとこれへ見せませ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るか」 「はい、持って参りました」 女は鼻紙袋を出してその中から、一枚の厚い御
手判紙《おてはんがみ》の畳んだのを役人の前に捧げますと、 「ええ、其方《そのほう....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
した、では、あなた様にお手渡しを致します、このお手紙――印《しるし》にちょっとお
手判をいただきたいものでございますな。それから、お手紙のほかに、ちょっと口頭で申....