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「手合わせ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手合わせの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
剣侠」より 著者:国枝史郎
…」 「ははあ、いまだにお帰りない」 「帰りませんでござります」 「先生と一手お手合わせ致し、一本ご教授にあずかりたく、拙者当地へ参ってより三日、毎日お訪ねいた....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
とうわさされた新進気鋭の若相撲でしたから、その醜男と美男子の取り組みという珍奇な手合わせが、珍しもの好きな有閑階級の大名旗本たちに刺激となったとみえまして、始ま....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
横浜も見ちがえるようになりましたよ。」 糸目六十四匁につき金一両の割で、生糸の手合わせも順調に行なわれた。この手合わせは神奈川台の異人屋敷にあるケウスキイの仮....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
まる。何処でね」 「上野ですよ。上野へ彰義隊が立て籠っていましょう。それが官軍と手合わせを始めるんだそうで。どうも、そうと聞いては安閑とはしていられないんで、夜....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ようになっている土蔵裏の二階で追従《ついしょう》たらたらの手代とでもこっそり碁の手合わせをしているほうがどんなにましだったか解らない。好みの渋い、どちらかといえ....
つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
、注意深くけちらした。場のしたくである。 「なあ、篁」 「何だ?」 「おぬしとの手合わせ、久しぶりだなあ。故郷表《くにおもて》では、始終わしが稽古をつけていた。....
我が円朝研究」より 著者:正岡容
てみると正《まさ》しく百両。にわかにハッと影も形もなくなってしまっている後姿を両手合わせて拝むのである。圓馬はここでいっぺん懐中した財布をまた落としちゃ大変だと....
源氏物語」より 著者:紫式部
、小弓という定めであったが、大弓の巧者な人も来ていたために、呼び出されてそれらの手合わせもあった。殿上役人でも弓の芸のできる者は皆左右に分かれて勝ちを争いながら....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
キョロリと探して見まわす。憐れな患者の名残りの姿を。はるか離れた物蔭、木蔭で。両手合わせる千万無量……チャカポコチャカポコ…… ▼あ――ア。両手合わせる千万無....