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手彫
「手彫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手彫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
さながら狂ったような語気で叫んだ。
「斧だ! この扉がロッビアだろうが左甚五郎の
手彫りだろうが、僕は是が非でも叩き破るんだ」
そうして斧が取り寄せられて、まず....
「猿」より 著者:宮本百合子
ような自在鍵から、円い煮物鍋が下っている。 椅子、薪木入等。 上手には、頑丈な、
手彫模様のついた木製の長卓子、腰掛、櫃《チェスト》等置かれている。 正面の素朴な....
「坂田の場合」より 著者:豊島与志雄
女の素描と南洋の仮面とが並んでいる。煖炉棚には、なまなましい木目込人形、アイヌの
手彫りの木箱、さびくちた古い鉄の五重塔、其他。凡てそういった調子で、中流生活の伝....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
りません。もう尾瀬沼に近い随分不便な村ですが、ここで色々面白い品に廻り会います。
手彫の刳鉢や曲物の手桶や、風雅な趣きさえ感じます。特にここで出来る蓑は大変特色が....
「アイヌ宗教成立の史的背景」より 著者:知里真志保
食器というのは、幅約26センチ、長さ約2メートル60センチの、丸太を二つ割にして
手彫した舟型の木器であります。最初の男がこれを手にしたのは、もちろん犬に扮するた....