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手押し
「手押し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手押しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
の」 「あすこに火事があったよ」 「まあ珍しい……海の水かけて消した?」 「村の
手押しポンプが出たりしてね、びっくりした」 多計代は、櫛のしまつをして抽斗をし....
「火事教育」より 著者:寺田寅彦
ーン。次は消防作業でポンプはほとばしり消防夫は屋根に上がる。おかしいのはポンプが
手押しの小さなものである。次は二人の消防夫が屋根から墜落。勇敢なクジマ、今までに....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
げにござります。 爺どのは、どっこいしょ、と横木に肩を入れ直いて、てんぼうの片
手押しは、胸が力でござります。人通りが少いで、露にひろがりました浜昼顔の、ちらち....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
くことをしてよか気になるもんじゃなか。もう子供じゃなかけん……、と」 裏門には
手押しポンプ隊がたむろしていた。すべては、焼夷弾と爆弾とに対してはまずまず大丈夫....
「三国志」より 著者:吉川英治
にはがやがやと沢山な人影がかたまっていた。驢をひいた仲買人の群れだの、鶏車と呼ぶ
手押し車に、土地の糸や綿を積んだ百姓だの、獣の肉や果物を籠に入れて待つ物売りだの....