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手拭き
「手拭き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手拭きの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
られるものか。からだが二つあっても足りねえくらいだ」と、半七は云った。「お花見の
手拭きや日傘をかつぎ込んで来ても、ことしは御免だよ」 「あら、気が早い。そんなこ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
鹿の子模様の入っている小楊子入れを出し、扇形に開いてわたくしたちに勧めた。 「お
手拭きなら、ここよ」 「なんて、ませたやつだ」 座敷へ入って来てから、ここまで....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
った。緒を解いた笠を仰向けに置き、はずした手甲をその中に投げ入れた。折りかえした
手拭きで顔の汗や脂をふき取った。
身支度《みじたく》をととのえることは、心の配....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
す。 十四五枚も、堆く懐に畳んで持った手拭は、汚れてはおらないが、その風だから
手拭きに出してくれるのが、鼻紙の配分をするようさね、潰れた古無尽の帳面の亡者にそ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ず口をついて叫ぶほど、水のうまさというものを、今朝は感じた。 ふところから汚い
手拭きを出して、それも流れで洗濯した。布は忽ち白くなる。 襟くびを深く拭き、爪....