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手捌き
「手捌き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手捌きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
って来る庭前の涼しさだったのに、叩けど響かぬ空廻りの感じで、矢代は心労と懐しさの
手捌きに疲れを覚えた。
「細君は見つかりそうかね。」
他意あってのためではなく....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
。玉の砧を、打つや、うつつに、天人も聞けかしとて、雲井、と銘ある秘蔵の塗胴。老の
手捌き美しく、錦に梭を、投ぐるよう、さらさらと緒を緊めて、火鉢の火に高く翳す、と....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
った声が曇った。 また魅せられたような、お町も、その端へ腰を下して、世帯ぶった
手捌きで、白いを取ったは布巾である。 与五郎、盆を前に両手を支き、 「ああ、今....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
ので、今の身の上は町人と交際もする身の上だがまさか町人と縁組をするも嫌だし、何か
手捌きも出来るような柔和な屋敷者で、遊ばせ言葉で無ければと仰しゃる、そうかと云っ....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
か度胸も出来たと見え、内々|諷する心持もあったんですね。 直ぐには答えないで、
手捌きよく茶を注いで、 (粗いんですよ。) と言う、自分の湯呑で、いかにも客の....
「大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
けられる。 ひょいと床脇の地袋を開け桐の箱を取り出すと、一本の軸を抜き出した。
手捌きも鮮やかにサラサラと軸を解き延ばすと土佐の名手が描いたらしい喜撰法師の画像....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
免、御褒美の金はどれくらいであろうか。イヤ一時に千両二千両頂くよりも、何か物産一
手捌きの御役目でも仰せつけられた方が、得分が多かろうで」とまるで夢中。 「まァ一....