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手数料
「手数料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手数料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
客は、余が納得したのを見ると、ぜひこれを至急出願してくれといって、余の前に、出願
手数料及び特許局へ納付すべき出願印紙料として、封筒に入った金を置いた。そして、余....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
新聞社へまで申し来たれ、充分の褒美を与えん」と云う意味で、爾して新聞社へは充分の
手数料を払い、若し其の小供が来たら、直ぐに倫敦の余の住居へ寄越して呉れと頼んで置....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
。その働き賃には今までの借金を帳消しにするばかりでなく、相場によっては又幾らかの
手数料をやるというのです。わたくしも慾が手伝って、無分別に請け合って、一本の蝋燭....
「去年」より 著者:伊藤左千夫
には一時四十分間かかったが、屠殺は一時二十分間で終わってしまった。無愛想な屠手は
手数料を受け取るや、話一つせずさっさと帰って行った。警官らはこれからが仕事だとい....
「武装せる市街」より 著者:黒島伝治
にニヤ/\している、顔にどっか生殖器のような感じのある大津のために、娘を山分けの
手数料を取られて、七八十円で売らされた朝鮮人がどれだけあるか知れない。しかも、そ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
金沢市長も無論こんな手紙は取合わなかったゞろうけれども、戸籍謄本の方は誰からでも
手数料を添えて請求せられゝば与えない訳には行かない。支倉はこんな手段でそれからそ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
取ったままちょっと引っこんだかと思うと、すぐにまたそれを持って出て来て、幾らかの
手数料と引換えに渡してくれたのなぞは、その官憲の無造作にむしろ驚かされた程だった....
「淪落の青春」より 著者:坂口安吾
俵や百俵物交することができなきゃ、不思議なようなもんだな。オレにまかして下さい。
手数料に一割だけ下さい。汽車賃、宿の費用、諸がかりは私の一割の
手数料からだします....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
った由。ハレムのビールは公定一本三百円、私のは五百円だが、奴め、二百円でのんで、
手数料もとられなかったのである。 今や、日本中のダンスホールというダンスホール....
「書記官」より 著者:川上眉山
のものと、また相談の上いずれにか計らいようもございましょうから、あなたに対するお
手数料はまずそれだけに極めておきまして、何はさておき、国友商会の願書を途中で遮ぎ....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
トの中からフランス政府は三パーセント取るのよ。それから「バカラ」では親元がはねる
手数料三千フランずつに就て政府は六十五パーセントずつ取るのよ。一寸考えても御覧な....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ってくれた。うまく説き付けたものかその荷物を監督して行く人には特別に二十ルピーの
手数料、それからスイシー即ちトモまでの馬二|駄の運送賃が四十ルピーで運んで貰う約....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
来ません。稲妻のように駆け散りました。
銀行の門口は為切がして開けてある。
無論
手数料は取るが、一枚一枚
金銀貨と引き換えて遣っている。
それを受け取って肉屋、....
「牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
しい。地方によっては江戸時代に至ってもなおその飼主より、祝儀の名目によって相当の
手数料を徴し、これを引き取るの習慣を有する所もあった。もちろん地方によっては一定....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
由がある。当時の習慣で、口入屋から行くと三日間のお目見えがあり、三日間でやめると
手数料がいらない。三日をすぎると主人と本人とが半々の出し合いで口入屋に
手数料を払....