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手書
「手書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩を返す話」より 著者:菊池寛
ることが先方に分からぬと思った。彼は二|刻《とき》もの間考え迷った末、次のような
手書を認《したた》めた。 「一|書《しょ》進上致しそろ、今日火急の御召《おめし》....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
義法(神秘数理術としてノタリク、テムラの諸法を含む)、ヘンリー・クラムメルの神霊
手書法、編者不明の拉典語手写本|加勒底亜五芒星招妖術、並びに|栄光の手(絞首人の....
「辞典」より 著者:戸坂潤
自由に回読されたりノベリスト等やゼンガー等によって読売されることによって、やがて
手書き新聞となった。更に近世初期のブルジョアジーはその商業上の報知のために消息・....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
物というのは、こっちの聞誤りで、実は、王羲之《おうぎし》といって、支那で第一等の
手書《てかき》の書いた「孝経」という有難い文章の書き物なんだそうだ。
そいつを....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
の書状……それを栄三郎が途におとしたのを拾いあげた忠相は、第一に文字《もじ》が左
手書きであることを一眼で看破したのだった。
ひだり書きといえば左腕。ひとりでに....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
に咎《とが》めざるべき模様なりしに、宵《よい》のほど認《したた》め置きし葉石への
手書《てがみ》の、寝床の内より現われしこそ口惜しかりしか。警部の温顔《おんがん》....
「おせん」より 著者:邦枝完二
名前まで、ちゃァんと四|角い字で書けようという、水茶屋女にゃ惜しいくらいの立派な
手書き。――この通り、あっしがふところに預かっておりやすから、どうか親船に乗った....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
田兼好に此の文たのもうと思い立ったは、さすがはお身じゃ。日頃から物の用に立たぬは
手書じゃとあざけり、まして法師のたぐいは、木の折れかなんどのように思い侮っていた....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
....
「クリティシズムと認識論との関係」より 著者:戸坂潤
て描写が優れていれば、立派な文芸作品であることを妨げないのと、事情に変りはない。
手書きの字は又一つの表現技術にぞくするわけで、東洋の書(ショ)はそうした一種の絵....