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手柔らか
「手柔らか〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手柔らかの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
れ役はわたくし一人ですわ」 「まあそう短兵急に攻めンでもええじゃないか。どうかお
手柔らかに――先生はまずそこにおかけください。はははは」 打ち笑いつつ中将は立....
「鴎外・芥川・菊池の歴史小説」より 著者:宮本百合子
彼としては無くてはならず、しかも、西欧の文学に通暁していたこの作者が、題材として
手柔らかな、纏めやすく拵えやすい過去の情景へ向ってそれを求めたということの精神の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
先生、なかなかお人が悪い、時節柄ですから、ずいぶん驚いてしまいましたよ、どうかお
手柔らかにお願い致したいものでございます」 「別段、貴様をおどかしてみるつもりも....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
だからね。」 「はい、聞いていますよ」と、スクルージは云った。「ですが、どうかお
手柔らかに願いたい! 余り言葉を飾らないで下さい。ジェコブ君、お願いですよ。」 ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、お角が、
「向う創ですから大丈夫ですよ」
と答えました。
「あぶないもんだ、お
手柔らかに願いたい」
この問答を見ると、土方歳三がいよいよ受身である。よっぽど....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ラバラに四冊あるだけです。「幼年時代」は何しろゴーリキイやトルストイがあるからお
手柔らかに思われますが。 一月二十九日 (消印)〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
ばかり前へ出た。双方向かい合ってしないを合わせた。 礼儀だから仕方がない、「お
手柔らかに」と藤作はいった。 「へえ、よろしゅうごぜえます」これが田舎者の挨拶で....