手沢[語句情報] »
手沢
「手沢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手沢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
用虎の朱印。……信玄軍陣の守本尊刀八毘沙門と勝軍地蔵も宝物の中に加えられていた。
手沢の茶椀同じく茶釜。武田家系図。諸祈願文。紺地金泥の法華経と笈。源義家神馬の※....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
と客を養うとの二つの外に出でなかっただろう。渋江家は代々学医であったから、父祖の
手沢を存じている書籍が少くなかっただろうが、現に『経籍訪古志』に載っている書目を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
山御殿のお間をそっくり移したということだから、大先輩の石川五右衛門氏が忍び込んだ
手沢《しゅたく》のあともなつかしいなんぞの、そぞろ心から、ついこの床下を借用して....
「露の答」より 著者:坂口安吾
喙をつつしむことが家憲の如くでありました。 その翌日のことです。加茂五郎兵衛の
手沢品や日記などを一まとめに投げ入れてあるという蔵の中へ案内されたのですが、太郎....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
はその跡にバラック住いをして旧廬の再興を志ざしているが、再興されても先代の椿岳の
手沢の存する梵雲庵が復活するのではない。 向島の言問の手前を堤下に下りて、牛の....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
を、
槓杆や螺牡で開けて見ることは出来ない。
己に用のない古道具奴。お前達は父の
手沢のお蔭でここにいる。
火皿を弔る滑車奴。お前はこの机に濁った燈火がいぶってい....
「春水と三馬」より 著者:桑木厳翼
奪胎であることは明白であり、然も其が春水の作という所に興味があるし、後者は名家の
手沢本として私の貧弱な書斎を飾るものと思って居た。然し三馬の蔵書はざらに世間にあ....