手焙り[語句情報] » 手焙り

「手焙り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手焙りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
霜凍る宵」より 著者:近松秋江
悄然としながら、案内せられるままにそちらに通ると、座蒲団を持って来てすすめたり、手焙りに火を取り分けて出したりしながら、 「どうぞそないに遠慮せんと、寒うおすよ....
西林図」より 著者:久生十蘭
けの風呂場になっているらしかった。 囲爐裏には黒く煤けた竹筒の自在鍵がかかり、手焙りは粗末な今戸焼、床の間には木の根ッこの置物が一つあるだけで、香爐にも柱掛に....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
のであった。 山村の書斎は、四月ごろまで、文字どおりな冬籠りである。 陶器の手焙りのことを、古い人は“びん懸け”とよんだり、ただ“夜学”といったりした。夜学....
春泥」より 著者:久保田万太郎
くの垂れる傘を小女の一人にわたすと、大きな体を田代のそばに割込ませ、すぐに小倉は手焙りのかげに置かれたしながきを手もとに引寄せた。 「おい、君、御紹介しよう。―....