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「手番〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手番の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
すり替え怪画」より 著者:海野十三
づけている。右側の男は、型の崩れた労働帽をかぶり、角ばった頤を持ち、そして自分が手番らしく熱心に手の中のカードを見つめている。左の男は、山高帽に似て、いやに中の....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
正しいのがいる。これは見どころがあるナ、と私は考える。プログラムをとりだして、選手番号でしらべてみると、私は小便組を買っているが、毛布の選手を買っていないのであ....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
木戸六段が中座したのは午後三時十一分であった。公式の対局だから記録係がタイムを記入している。津雲八段の指したあと、自分の手番になった瞬間に木戸は黙ってスッと立って部屋をでたのである。 対局者の心理は....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
んで勝負になりゃしないだろうと即断しなければならないような事態が起った。本因坊の手番の間、呉清源はコックリコックリ居眠りしているのである。 だいたい碁打という....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
じようで、一日を夢に見たように思いましたが―― ――更に、日もおかず、お絹が土手番町へ訪ねて来た、しかもその夜、上野の清水の御堂の舞台に、おなじように、二人で....