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手療治
「手療治〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手療治の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三郎爺」より 著者:宮本百合子
。漢法医の世話になったのは、工合の悪い右の肩が、時候の変り目、変り目にいたむのを
手療治するためであった。 主人は親切な人だし、仕事は楽だし、手当てはしたいだけ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
医者を迎えようという者があれば、厳しくそれを叱りつけて、寄って集《たか》ってする
手療治に任せているのは、一方から言えばこの男の剛情我慢で、一方から言えば、己《お....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
り家事を司どるが故に、生理病理に就て多少の心得なくて叶わぬことなり。家人の病気に
手療治などは思いも寄らず、堅く禁ずる所なれども、急病又は怪我などのとき、医者を迎....
「謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
そうですが、大原はアメリカに居る時分、化学を習ったことがあるので、使用法を読んで
手療治をしたのだそうです」 霧原警部は突然立ち上った。「朝井君、僕はこれから、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
が沢山ござりますが、鼻の方の療治はどんな博士たちでもいけません。これはわたくしの
手療治が一等効き目がありそうに思われますから、きっとその鼻をたたき折ってお目にか....
「寒中滞岳記」より 著者:野中至
も通ずること能わず、病褥《びょうじょく》に呻吟《しんぎん》すること旬余日、僅かに
手療治《てりょうじ》位にて幸に平癒《へいゆ》せんとしつつありしが、造化は今の体《....