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手相見
「手相見〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手相見の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「易と手相」より 著者:菊池寛
に不自由しなくなるなどとは、夢にも思っていなかった。それが、十年後の今日に、此の
手相見の言葉が悉く適中したと云ってもいゝだろう。身上に起った事変なども、
手相見の....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
に「まじない」を行う者や、インフレーションによる生活不安と動揺とを人相見の意見や
手相見の判断で落ち着こうとする者が少くない。カメラは浮浪児や夜の女やヤミ屋の若者....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
とともに突きつけて止まない――と、二、三|間さきからお低頭をしながら接近して来る
手相見の老人――「往年|倫敦タイムス紙上に紹介されて全世界の問題となれる科学的手....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
、となるとこれは少しく神仙談めいてくるし、また、その乞食のお爺さんが実は稀代の名
手相見だったとなると、これは少しく巷の美談めいてくるし、また、翌月から彼女に大変....
「ヤトラカン・サミ博士の椅子」より 著者:牧逸馬
にかえった観がある。しかし、いぎりす旦那の故国では、ヤトラカン・サミ博士のように
手相見をもって職業とすることは、おもにあのジプシーを考慮に入れた浮浪人法によって....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
様子でお堂の右ひだりを眺めると、なるほど、いる、いる。 花売りにかったいぼう、
手相見もいれば、飴屋もいる。そうかと思うと、子供づれで、参詣の善男子《ぜんなんし....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
うになった。彼はしきりに手相に凝り出した。彼の幼な友達の景子の夫なぞもよく宮坂の
手相見の稽古台にされてうるさがった。 彼が欧洲留学を命ぜられて大陸を歩いて居る....
「雪の夜」より 著者:織田作之助
ーワンにしてやった。そして二月経ったが、手一つ握るのも躊躇される気の弱さだった。
手相見てやろかと、それがやっとのことだった。手相にはかねがね趣味をもっていて、た....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
になって」 イヴォンヌさんは、面白がって、 「みなさん、この部屋の中に世界一の
手相見の名人がいるんです。みなさん、ご存知?」 と、大きな声で披露した。そして....