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手縄
「手縄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手縄の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
、ちょっとした穴を明けて、その中に何か入れでもしたのかまた塞《ふさ》いである。尻
手縄《しってなわ》が付いていた跡でもない。何か解らない。そのほかには何の異《かわ....
「冗談に殺す」より 著者:夢野久作
にコンナにも他愛なく泥を吐いてしまったか……ホンの当てズッポーで投げかけた刑事の
手縄に、何故にこっちから進んで引っかかって行ったか……。 ……こうした疑問は、....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
って、屹と見るより、仕丁を左右へ払いのけ、はた、と睨んで、牛の鼻頭を取って向け、
手縄を、ぐい、と緊めて、ずかずか我家の前。腰なる鎌を抜くや否や、無言のまま、お百....
「源氏物語」より 著者:紫式部
。五節《ごせち》の君は人に隠れて源氏へ手紙を送った。 琴の音にひきとめらるる綱
手縄《つなてなは》たゆたふ心君知るらめや 音楽の横好きをお笑いくださいますな。....
「赤い土の壺」より 著者:田中貢太郎
ぶのもあった。そして、鵜が四五|尾の魚を喉に入れたと思う比を見はからって、鵜匠は
手縄を曳いて舟に曳き寄せ、ぐいとその喉を絞って魚を執るのであった。魚を吐かされて....