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「手習〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

手習の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
らのすけ》は眉をのべて、これも書見に倦《う》んだのか、書物を伏せた膝の上へ、指で手習いをしていた吉田忠左衛門に、火鉢のこちらから声をかけた。 「今日《きょう》は....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
のぞく、障子をはたくと云っては僕の座敷へ這入《はい》ってくる、私も本が読みたいの手習がしたいのと云う、たまにはハタキの柄で僕の背中を突いたり、僕の耳を摘まんだり....
絵本の春」より 著者:泉鏡花
らは、仏教に親んで参禅もしたと聞く。――小母さんは寺子屋時代から、小僧の父親とは手習傍輩で、そう毎々でもないが、時々は往来をする。何ぞの用で、小僧も使いに遣られ....
空襲警報」より 著者:海野十三
畳をあげて、床板の隙間に眼張をはじめた。兄弟三人ともお習字の会に入っていたので、手習につかった半紙の反古がたくさんあったから、これに糊をつけて、二重三重に眼張を....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
です。 (産んだその子が男の児なら、 京へ上ぼせて狂言させて、 寺へ上ぼせて手習させて、 寺の和尚が、 道楽和尚で、 高い縁から突落されて、 笄落し....
縁結び」より 著者:泉鏡花
、上から俯目に覗込むようにして、莞爾していると、小児は行儀よく机に向って、草紙に手習のところなんだがね。 今でも、その絵が目に着いている。衣服の縞柄も真にしな....
照葉狂言」より 著者:泉鏡花
に生れし姫の、継母に疎んじられて、家をば追われつ。このあたりに隠れすみて里の子に手習教えていたまいしが、うらわかくてみまかりたまいしとか、老いたる人の常に語る。....
黒百合」より 著者:泉鏡花
留めさせたということを、かつて教を受けた学生は皆知っている。若山は、昔なら浪人の手習師匠、由緒ある士がしばし世を忍ぶ生計によくある私塾を開いた。温厚|篤実、今の....
カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
ナヨリハ変態ガナノホウガ美シク、変態ガナヨリハ上代ガナノホウガ美シイ。コレハ少シ手習イシタモノナラダレデモ感ジルコトダ。現在ノ活字ハ、ソノ美シクナイヒラガナヲソ....
良夜」より 著者:饗庭篁村
予は越後三条の生れなり。父は農と商を兼ねたり。伯父は春庵とて医師なり。余は父よりは伯父に愛せられて、幼きより手習学問のこと、皆な伯父の世話なりし。自ら言うは異な事なれど、予は物覚えよく、一....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
字を巧く、くずし方などあると、絵の横に書きとって来ることがありました。これが自然手習いになったようです。ある大名の売立に行くと、美事な貫之のかながきの巻物があり....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
、綺麗な縮緬の細工ものを、神前仏前へ奉献する習慣があって、裁縫の練習なり、それに手習のよく出来る祈願だったと言います。四季の花はもとよりで、人形の着もの、守袋、....
三枚続」より 著者:泉鏡花
表紙の画の撫子に取添えたる清書草紙、まだ手習児の作なりとて拙きをすてたまわずこのぬしとある処に、御名を記させたまえとこそ....
式部小路」より 著者:泉鏡花
世にも 婀娜なる娘の、糸竹の 浮きたるふしなく、情も恋も 江戸紫や、色香いろはの手習して、小机に打凭れ、 紅筆を含める状を、垣間 見てこそ頷きけれ。 明治三十....
ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
しここいらで、小学校へ通うのに、いまのように洒落た舶来ものは影もないから、石盤、手習草紙という処を一絡めにして……武者修行然として、肩から斜っかけ、そいつはまだ....