手職[語句情報] »
手職
「手職〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
手職の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あやかしの鼓」より 著者:夢野久作
京都にいる時分から鼓の修繕《ていれ》や仲買い見たようなことをやっていた。けれども
手職《てしょく》が出来たらしい割りにお客の取り付きがわるく、最初に生れた男の子の....
「わが町」より 著者:織田作之助
りおたかはあらかじめ断る肚をきめて置いてよかったと思った。 散髪屋も畳屋も同じ
手職稼業でたいした違いはないようなものの、おたかにしてみれば、口惜しいほど格式が....
「石狩川」より 著者:本庄陸男
云い足すのであった。
「使って下さい、この通り――しかし、阿賀妻さん、公然とこの
手職をお役に立てる時代になりましたか、とうとう?」
「なりました」
「阿賀妻どの....
「草藪」より 著者:鷹野つぎ
その後また長兄の家に戻った母娘は、今度は老いた母の考えつめた主張で、末娘に何か
手職を持たせたい方針となり、やがてある百貨店の裁縫部へ住込ませることで、打開の道....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
士的商売術で、別に奇術を弄さずとも相当のところまで行けるであろう。人間が正直で、
手職に常識に販売に経営に私の店の販売台で相当年期をいれれば、その内には商売の原則....
「雁」より 著者:森鴎外
家が軒を並べていて、一番体裁の好いのが、板塀を繞らした、小さいしもた屋、その外は
手職をする男なんぞの住いであった。店は荒物屋に烟草屋位しかなかった。中に往来の人....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
|主の復活の日を祝っている。
自分達も復活して、
低い家の鬱陶しい間から出たり、
手職や商売の平生の群を離れたり、
頭の上を押さえている屋根や搏風の下を遁れたり、....
「婚期はずれ」より 著者:織田作之助
それも予期した通りのようだったが、矢張りおたかは顔色を変えた。散髪屋も畳屋も同じ
手職稼業でたいした違いはないようなものの、おたかにしてみれば口惜しいほど格式が落....